• 恋愛
  • ラブコメ

経験しないとわからないこと……。

おはようございます。
kazuchiです。

先日、愛犬が去勢手術を受けました。
数日間は自分で歩いて散歩させてはいけないので、
赤ちゃんのベビーカーみたいなカートで、
散歩に出掛けました。
愛犬は喜んでいて良かったのですが、
使ってみて初めて気が付いたことが、
結構、車輪の音で早朝は周りに気を使いますね。
今まで短い距離しか使用していなかったので、
わかりませんでした。
普段から小さいお子さん連れのお母さんのご苦労が
少しだけ理解出来ました。

そんな細かい事例に関連しますが、経験してみないとわからないことは
執筆の世界にも多いですよね。

たとえば作品を書きあげて更新する時間帯ですが、
以前、ラブコメを書いていた黒歴史時代には、
色んな創作論を読み漁って仕入れた知識で、
毎日投稿が良いとか、
ランキングを駆け上がるには初動が重要だから、
一日、複数回投稿は必須なテクニックで、
本来一話の分量も細かく分割して
新着欄の露出を狙うとか、
創作論に書かれていることを真似して
色々なことをやってみた時期もありました。

ランキングトップの作品に比べたら、大した数字ではなかったですが、
それなりにお★様やある程度の順位も頂けました。
そして以前の近況ノートにも書きましたが、天狗になり、
本来自分が書きたいものから大きく外れて、
扇情的な内容の作品を連発しました。
自分としては、カクヨムを始めた当初は、
感動系のラブコメ作品を目指していたのですが、
一度味わった数字の魔力には勝てませんでした。

その後も、どんどん扇情的な描写がエスカレートしていきました。
それに比例して順位や評価はぐんぐん増えていたので、
当時の自分はおかしいとは思いませんでした。

人間の欲望とは恐ろしいもので、もっともっと!! と、
★や評価を欲しがるクレクレタコラ(苦笑)状態に、
私は陥ってしまいました。

そうです。
少しでもPVが落ちたりするだけで、イライラしたりして、
勝手な怒りを覚えていました。
ひどい話ですが、こんなに内容描写も濃くしているのに、
なんでもっと作品が読まれないんだ!! と、
顔の見えない読者様に怒りをぶつけていました。

今思うと、承認欲求の権化になってましたね(^_^;)

そんな自分を救ってくれたが、初期の頃から自分の作品に、
コメントを頂いていた一人の読者様でした。

その作品タイトルは、
幼馴染の君と見た真っ白に沸き立つ入道雲を僕はいつまでも忘れない。https://kakuyomu.jp/works/1177354054894529930

当時、頂いたコメントは、
「感動をありがとうございます」でした。

その同じ読者様から、上記短編のリメイク作品に後日、二度目のコメントを頂きました。

これも当時の内容を抜粋させて頂きます。

「この作品の元となった作品をカクヨムを利用したての頃に
読んだことを思い出しました。
2人の思い出が詰まったゲーム機に自分の気持ちと想いを込めて、
それが時を超えて、2人を繋ぐものとなる。

何回読んでも心が揺さぶられる作品です」

このコメントを読んで私は頭を殴られたような衝撃を覚えました。
自分の書きたかった作品を、これだけ評価してくれる人がいる。
そんな読者様は他の扇情的な作品をみてどう感じるだろう?

本屋さんの店先に例えるなら、純愛小説が、
アダルトコーナーに陳列されているような物ではないか!!
自分が恥ずかしくなると同時に、
本当に書きたい作品の存在に気が付かされました。
そしてすぐさま扇情的な作品を、すべて公開停止にしました。

もし、あのとき目が覚めていなかったら、
きっと今頃は小説を書いてなかったことでしょう、
承認欲求の行き着く先に自滅していたと思います。


大勢でなくてもいい、自分の作品が、
一人でも心を揺さぶることが出来るのなら、
こんなに嬉しいことはありません。

これも一度、黒歴史作品で経験しなければ、
わからなかったことだと思います。
公開停止にした作品全てを否定するのではなく、
これからの作品創りに活かせていけたらと考えております。

その実例が、現在連載中の拙作です。
この中にも以前、黒歴史作品の中で使ったエピソードを、
改稿して再構築しています。


最新話は文字数も長いですが、以前のように小手先を使って
分割公開して露出を図ることはもうしません。

一人でも読んで頂いて共感して貰えたら本望です。
今の自分の書きたい物をすべて込めているつもりです。

最新話
もう私のことを悲しまないで。

群青。 あの夏の日に消えた私を見つけてと君は言った、
そして離れないように僕の手を握りしめる……。

https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731/episodes/16817139558600784766


※一話目はこちらから。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731

また自分語りにてごめんなさいm(_ _)m

とりあえず愛犬の画像で中和しておきます(苦笑)

8件のコメント

  • 貴方の気持ち、よくわかります。
    例え不人気でも、一人でも読み続けて頂ける方がいるのなら、頑張り続けたい。
    そう在りたいですね。
  • kazuchiさんにそんなときがあったなんてすごい意外です(゚Д゚;)

    私も、もやもやっとしたときに一番救ってくれたのは読者のかたでした!
    大変申し訳ないですが他の作者のかたでも、一般的な創作論でもありませんでした。

    数字の魔力って恐ろしい!
    本来なら素人の書いた小説に1PVつくのだって凄いことなのに!

    ってなわけでワンちゃん可愛いと思います(*´▽`*)
  • お目クリクリ!

    パパ~抱っこして~

    ゲージから出してくださ~い😉

    それとも~

    写真撮るの?

    マネージャー通してね!

    ギャラは?

    オーガニックのお肉かな…?

    無条件に可愛い!💘

  • 分かります!読み込んでくれる方がいると嬉しいですよね!

    私のハイファンも、転載が面倒に思ってた時期もありましたが、読み専さんが「カクヨムに戻ってきてよかった」と仰ってくれて以降、その方の為にせっせと移植していますから…

  • 無限飛行様

    コメントありがとうございます。
    ご賛同頂き、大変嬉しく思います!!
    他の作者様の華やかな数字と、
    つい比べてしまいがちですが、
    作品を待ってくれる熱心な読者様が、
    一人でもいてくれるだけでも凄いことですよね。

    初心を忘れずにお互い頑張っていきましょう!!
    今後とも何卒よろしくお願い致しますペコリ
  • 丸焦ししゃも様

    コメントありがとうございます。
    こんな自分に、良いイメージを抱いて頂き、
    大変嬉しく思います。
    闇なkazuchi(笑)も存在しますので。

    でも冗談抜きに、モヤモヤするときは誰にでも絶対にありますよね。
    作品の評価や順位だけに限らず、
    創作界隈で繰り返される長短議論や、ビッグマウンテン(謎)な
    ご意見とか。

    そのようなノイズに振り回されずに自分の好きな物を
    書いていきましょう!!

    今後とも何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m






  • 紫陽花の花びら様

    コメントありがとうございます。
    そこまでうちの愛犬を可愛がってくれて、
    本人(本犬?)も喜んでおります。

    昔から子供と犬には敵わないとよく言われますが、
    少しでも癒やしになってくれたら親バカな私は嬉しいです(^_^;)
  • ミドリ様

    コメントありがとうございます。
    そうですね。
    自分も挫折して何度か筆を折りそうになりましたが、
    毎回、作品に対する読者様のコメントに元気を頂いて、
    今まで続けてくることが出来ました。
    負け惜しみではないですが、たとえ数は少なくとも
    熱心なファンの方の為に書き続けていきたいですね!!

    いつも描かれているイケメンのイラストは、同性から見ても
    カッコいいと思います(^o^)

    今後とも何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する