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第十九話 掲出歌について

勉強不足で、うまいこと創作歌が作れなくていつも四苦八苦しています汗

浄心尼の歌を下のように変更しています。

元:たちばなの さそひし里に 来てみれば からたちまとひて むげにこそなりぬ
現:あしひきの 山橘と 折り取らば からたちうばら むげなりぬかも

「橘」の言葉を使いたかったのですが、これはだいたいが「花橘」として用いられるもので、夏の歌になります。
十七話でも夏の歌として、五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする、を出していますし、浄心尼が歌の季節に敏感な様子を描いています。
なので、その人が歌うものとして、真冬に元の掲出歌を歌うのはまずいかなぁ、と当初から思ってはいたのですが、改めて先日テコ入れした次第です。

橘はミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種だそうで、ヤマトタチバナ、ニッポンタチバナとも言うようです。
一方、山橘は橘とは別の種類で、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木の藪柑子だそうです。葉っぱが似てるから山橘だそうです。

ちがうんかい!てなるんですが笑

だって、山橘は冬なんですぅ!

そう、山橘は冬の歌なのです。
どうしても季節だけ合わせたかったんです涙

いいわけとして、きっと平安時代は種類が違うなんて一般的に知らないと思いますし、そもそもだからこそ「山橘」って名前なんでしょうしね、と。
平安貴族には事実の正確性より季節を合わせることの方が大事なのはきっとその通りだと思うので、このような変更に至りました。
一度アップしていた歌部分を変更するのは抵抗があったのですが、(しかも先の展開でもう一度出す予定はきめていたので)今回はこのような次第となりました。

あと、品詞の活用語尾とか違ってるところも多いんだろうなぁ、と冷や汗かいてはいますが、とりあえず恥をかき捨てて、ご容赦いただけますと幸いです。もしくはどなたかご指導いただけると嬉しいです(小声)

いつも拙作をご覧いただきまして本当にありがとうございます。

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