その鎖には骨がついていた / 神楽堂さま
https://kakuyomu.jp/works/16817330667864600772/episodes/16817330667864658257この間北海道へ行ったばかりなので、北海道の歴史と空気を思い出しながら読みました。
当時のことと主人公の感じたことが淡々と書かれていますが、非常に読みやすく、むやみにこちらの感情を煽らないところがよりこの作品の品格を上げているように感じました。
こういう物語りの仕方があるのだと、勉強になりました。
♢
タイトルとあらすじも含めて作品。
面白かったです。
題材的に一方的な説明になりがちなのに読みやすく物語になっていて、質量のある読後感を得られます。
本質的なことを感じさせられるからなのでしょう。
嫌だな、可哀想だな、辛いな。
そう思いながら囚人も看守も死んで行き、死屍累々の道が今も私たちの生活を支えている。
それが歴史だと。