はい、舞踏会の裏側です。\( ̄▽ ̄*)
本編中では終始茶化していた「彼」ですが、どうしたものかと悩みつつも内心かなり喜んでいました。(第9幕第5話)
本編では、どうにかマユの本音がきけないかと揺さぶってますね。
自分は言えないのにねぇ。欲しがりさんです。( ̄▿ ̄;)
マユはまだ自覚していませんし、「彼」も恋愛音痴なので明確には気づいていませんが、わからん者どうしがわからん者なりに
「気持ちが通じ合っているかも」
と思えた出来事、です。
さて、裏話。
やっぱり貴族令嬢を題材にしたからにはそれっぽいイベントがないとね!と思って入れた、パーティイベントです。
これがないと、ただの学園物になっちゃう。貴族社会にした意味がない。( ̄~ ̄;)
そして、パーティではたいてい何かが起きるのです!
私が今までちらっと読んだ令嬢物だと!(婚約破棄とか思わぬ出会いとか)
……という訳で、プロットではとても重要なイベントとして当然最初から入ってましたけど。
いざ書くとなったときは本当に困りましたねー。最初に詰まったの、多分この辺ですね。
創作物を読んでいるだけだと、段取りとか会場の様子とかがよくわからないんですよ。
まぁ作ればいいのでしょうが、作るにしたって『ふんわり理解』はしておかないと無理。すごく不自然になるでしょう、多分。
読み手の人の「パーティってそんな感じだよね」という印象から明らかにズレる内容はマズいですし。
という訳で、以前に買っておいた本の舞踏会のページをとにかく読みました。
で、通常は王宮デビューの前に貴族同士のパーティに出ているだとか、まずは王室への挨拶だとか、パーティと言っても踊ってるだけじゃなくてカードしたりちょっと食べ物をつまんだりしているとか、舞踏会会場だけでなく画廊やバルコニー、小部屋なども開放しているだとか、まぁそういった情報を仕入れまして、どうにか形にしました。
それらを細々書くわけじゃないけど、少なくともどういう雰囲気か自分が理解してないとまったくイメージできないですからね。
イメージできないとその場にキャラを置いても全く動かせないですし。中身スカスカになっちゃう。
まぁ、そういう意味で大変でした、この章は。
……あっ、これは創作裏話になっちゃうか。( ̄△ ̄;)
物語の裏話としては……そうですね、マユ、ミーア、双方にとって重要なフラグが立っていた一夜ですね。
マユがもう少しディオンに関心を持っていれば、舞踏会会場を離れることはしなかったでしょう。あの通路に入らない、入っても途中で引き返したはず。
そうすればディオンが東へ行くのを止めることができた、ということですね。
行動を強制することはできないルールになっていますので、ムーンの結界は隠すためのもので閉じ込めるものではなかったので。
マユがディオンを止める、その機会を「彼」が間接的に妨害したことになりますが、「彼」はミーアがディオンと親しくなることは問題ない、と思っていました。
それ自体はゲーム本編の物語でもあるし、と。
近づけば、そして想いが通じる可能性が見えてくれば、欲が出る。
恋愛音痴の「彼」は女性の恋心というものをちょっとナメてたんですね。
もともと一目惚れに近かったミーアは、このイベントで
「やっぱり彼しかいない!」
と心に決め、ここから自分の知識を駆使して怒涛の攻撃に入ります。
ゲーム的に言うならば、ディオンの感情値が上がるイベントを立て続けにこなしていくことになる訳です。d( ̄▽ ̄*)
* * *
さて、カクヨムでは読み専の方が♥の足跡を残すことはかなり稀で、PVの変化から
「あー、誰か一気読みしてくれたのかなー」
と察するしかないんですけども。
先日、ある方が休みを丸々使って『収監令嬢』を一気読みしてくださっていることがわかりまして。
「はああ、ありがとうございます~」(T▽T)
となりました。
いや、通知が百件になってよかった。ページをめくる様子がよくわかりました。
すごく感動しました。私の作品に大量の時間を使ってくださってるんですよー。これはすごいことですよー。
書き手側がこの「時間を頂いている」ことを認識できる機会って、あまりないと思うんです。
そういう意味で、すごく貴重でしたしありがたかったです。
だって♥って、つけ始めたらずっとつけないといけないような感覚になってしまっても仕方ないと思うんです。
途中で飽きたら離脱すればいいことで、それは読み手の方の自由なのに、♥をつけているせいでそれもままならなくなりそう。
だってどこで離脱したかすぐわかるし。
連載中を追っている場合は少しハードルが下がるかとは思いますが……。文字通り「応援」になりますよね。「続き待ってるね」の無言のメッセージといいますか。
ですが、一気読みをする場合は読み手側にとってはリスクでしかないんですよ。
だから、読み専の方がつけない気持ちはすごくよくわかる。
わかるから、♥で応援してくれた時はとても染みます。(T_T) じーん。
見知らぬ相手に自分の存在を明らかにするんですよー。
そりゃ怖いでしょうよ。
だから名前のON・OFF機能があればいいのに……。前から言ってるけど。( ̄~ ̄;)
話を戻しまして。
だから私は、読んでくださったこと自体にいつもとても感謝しています。
だって、自分の実力はよくわかってる(苦笑)。
そんな自分が書いた拙い物語に、時間を使ってくださったのです。
先が気になる、最後はどうなるの、と思ってくださったことが、もう奇跡的!
改めまして。
『収監令嬢』を読んでくださった方々、ありがとうございました。
本当に、いつもいつも感謝しております。m(_ _)m