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『収監令嬢』38000PV感謝!

『収監令嬢』が本日6月18日で38000PVに到達しましたー! (≧▽≦)/

2021年5月19日に【完全完結】となってから早2年。
そんな昔の作品なのに、まだこうして読んでくださる方がいらっしゃるということにとても感謝しております。
ありがたやー、ありがたやー。( ̄人 ̄*)

うーむ、ここは一つ短編でも、といきたいところなのですが、何しろ【完全完結】しているのでネタが……。
という訳で、小噺と言えるほどのものでもないですが、ちょっとだけ。
お暇な方はどうぞー。\( ̄▽ ̄*)


 * * *


~クレズン王国との国境、入らずの森にて~

マユ
「ヴァンク、あなたに教えてほしいことがあるんだけど、いいかしら?」

ヴァンク
「へー、聖女がぁ? わざわざオレサマにってか」

マユ
「ええ。あなたは地中を自由に移動できると聞いたのだけど。この大陸中なら、どこへでも」

ヴァンク
「おうよ! オレサマにしかできないからな!」

マユ
「でも、前に見た感じだとあなたが通った後はずーっと地面に盛り上がった道が出来ていたわ。あれじゃ隠密活動はできないんじゃないかしら?」

ヴァンク
「はぁ? 聖女は何も知らねぇんだなぁ~」

マユ
「だから教えてもらいに来たのよ。あのときは頭に血が上ってたから?」

ヴァンク
「それもあるけど、オレサマが一番早く移動できるのがアレだからだよ」

マユ
「へぇ、そうなのね。じゃあもっと地中深くを移動することもできるってこと? 誰にも気づかれずに?」

ヴァンク
「あったりめぇだろ。オレサマを誰だと思ってんだ」

マユ
「地中の王、土竜のヴァンク様ってところかしらね」

ヴァンク
「おう、良いこと言うじゃーん」

マユ
「怠惰の王、不動のヴァンクとも聞くけれども」

ヴァンク
「誰だぁ、そんなこと言いやがったのはぁ!」

マユ
「ナイショ」

ヴァンク
「はんっ、どうせ堅物ルークだろ。わかってらぁ!」

マユ
「でも、実際は違うのよね?」

ヴァンク
「あったりめぇだろ!」

マユ
「地中の諜報活動はお手の物、と」

ヴァンク
「まぁなー」

マユ
「でも、あなたが通ったあと、地中はトンネルだらけということよね? 地盤沈下とか起こらないの? 上に建っている建物が倒壊したりとか」

ヴァンク
「……おめぇ、ふざけてんのか」

マユ
「とっても真面目に質問してるんだけど」

ヴァンク
「あのなぁ、オレサマの技がそんな中途半端な訳がねぇだろ?」

マユ
「と言われても……」

ヴァンク
「わっかんねぇ聖女だな! オレサマはペントが水中を泳ぐように地中を泳ぐことができんだよ!」

マユ
「ええっ!?」

ヴァンク
「だからそんな間抜けなことにはならねぇの!」

マユ
「そうなの! すごいわね!」

ヴァンク
「へっへーん」

マユ
「ねぇ、それって、どんな固い地盤でも?」

ヴァンク
「おうよ。どれだけ固かろうが土である以上、オレサマには関係ねぇ」

マユ
「へぇ~~」

ヴァンク
「どうだ、まいったか」

マユ
「ええ、すごいわ! ねぇ、それって私も連れていくことってできる!?」

ヴァンク
「…………はぁっ!?」

マユ
「だから、その地中の旅に私も連れて行ってほしいんだけど」

ヴァンク
「何でだよ!」

マユ
「興味があるから」

ヴァンク
「遊びじゃねぇんだぞ!」

マユ
「だから尚更なんだけど。ねぇ、できるのできないの?」

ヴァンク
「…………やったことねぇからわかんねぇ……」

マユ
「もう、頼りにならないわね」

ヴァンク
「いや、人間を連れてくとかそんな発想ねぇし。おかしいだろ、魔獣がよ」

マユ
「まぁいいわ。じゃあ、できるかどうか試しておいてね」

ヴァンク
「何でだよ」

マユ
「それで、できなかったらできるようにしておいてね!」

ヴァンク
「だから何でだよ!」

マユ
「地中での移動をしたいからよ。それ以外に無いでしょ」

ヴァンク
「はぁ?」

マユ
「じゃ、よろしくー」

ヴァンク
「え、あ、こら! ちょっと待て!」

マユ
「私、ちょっと忙しいの! それじゃ!」

(マユ、現れた月光龍と共にさっさと退場。呆然と見送るヴァンク)

ヴァンク
「わ、ワッケ分かんねぇ、あの聖女……」


   * * *


相変わらずマイペースなマユでした。
ちなみに遊びではないですよ、マユなりの計画があるんですよ、きっと。
……ってことにしておこう。d( ̄▽ ̄;)

近況ノートに書き散らしている小噺も結構たまってるんですよね。
別冊とかでまとめて出した方がいいのかな……。なろう用に加筆修正したものはあるにはあるのだけど。
……うーん、まぁいいか。( ̄- ̄;)

それでは改めまして。
『収監令嬢』を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。m(_ _)m

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