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『収監令嬢』男神編・第5話を投稿しました。

第3幕の開始は6月中旬。
マユが図書室に入り浸っていたのはここから一か月ぐらいの間で、ハティと出会ったのは7月中旬頃。
スコルがマユの前に現れるのはその1か月後、8月中旬の出来事になります。
その頃の「彼」の様子をお送りしました。

裏話としては……そうですね、マユは本来は水属性の魔導士でした。
それを全属性を扱えるようにした裏には「彼」がいます。

ルヴィは火属性特化だったので、水の魔獣リプレは委縮してしまいなかなか馴染めず、サーペンダーの説得にもちょっと苦労したんですね。
女神から聖女の力を授けられ、その能力の方が圧倒的に上回ったため特に問題はありませんでしたが。

しかしマユはただの人間。でも、魔導士としての教育は受けておらず、まっさらの状態。
そして本編中でもトーマス先生が説明していますが、マユは豊富な魔精力を一つ一つ器に閉じ込めるようにして蓄えていました。

クォンがクロエには懐かなかったように、本来人間の魔精力は魔法を使っていない日常においても、自分の得意としている属性を帯びています。微妙に漏れてるんですね。
しかしマリアンセイユは幼少時にひたすら魔精力を抑え込む努力をしていたため、体内に魔精力を密閉する器ができていた。

これはやがて魔獣と相対するときに役に立つ、と「彼」は得意な水魔法を伸ばす方向ではなく全属性を扱う方向にマユが興味を持つように誘導していました。
将来『召喚聖女』になるのであれば、威力の高い水魔法を扱えるようになることにはあまり意味が無いですからね。
そのおかげで、マユは属性を帯びた魔精力を完全に閉じ込める技に長けているんです。

ですのでマユは、いわゆる「無属性」の状態で各魔獣と相対しています。そして必要に応じて「火属性」「風属性」などの魔精力を引っ張り出すことができるので、魔物と親しみやすいんですね。

後日談のリプレの件での失敗は、水魔法を使う為にオーラがフル水属性になってしまったことも理由としては大きいですね。もともと得意属性ですし。

……という、およそストーリー展開には関係ない設定裏話でした。
m(_ _)m

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