香鳴裕人様の自主企画『[第2期] 同題異話SR -June- 『間違いなく君だったよ』(
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897947311)に参加いたしました。
あのですね、『プレバト!』という番組の「俳句査定」、ご存知ですか?
この同題異話SRへの参加って、コレに似てるなあ、と思うんです。
「俳句査定」では、お題として写真が提示されましてそれを元に俳句を詠みます。
そのお題となる写真は「花と列車」「夏の海と海岸」のように季節や場所などがはっきりとしていて情報が多いものもあれば、「100円玉」みたいなどんなシチュエーションなのかサッパリ分からないものもあるのです。
なお、写真に即した俳句を詠むか、発想を飛ばすかは作者の自由。
この同題異話のお題も、ちょっと近いなあ、と思いまして。
季節や物など具体的なものが提示されるときもあれば、今回のように「名詞」が全くないお題もある。
今回のは……俳句査定で例えると、「映像を持たない季語」を提示された感じ。
俳句での季語はとっても大事で、際立たせないと駄目らしい。
今回のお題は、インパクトがすごい。入ってりゃいいってもんじゃない。途中で何気なく言わせる台詞じゃない。
クライマックスに来るべき言葉。
だけど、それ以外の情報が全くない。どういうシチュエーションでその台詞は放たれたのか。
推理物の犯人捜しのように? それとも恋愛物の告白シーンのように?
プラスマイナス、いろいろな感情が考えられます。
つまりは、この台詞に至る映像を付与するところから始めないといけない訳ですねー。
ですので、今回はNGワードはありませんでした。だってイメージ映像がないんだから。
それで、メモっていたネタ帳からお題に添えそうなものを拾ったんですけどね。
それが「一卵性双生児の身体が入れ替わる」というメモだったんですけど。
まんま、この文章しかない状態です。ここからどうするつもりなのかすら決まっていない。こういう状態のメモがちょこちょこある……。(_ _;)
まぁそれはさておき。
今回、本当にやりたかったことはできなかったです。(-_-;)
一人称を好んで書く私としては、一人称ならではの「読者へのミスリード」というやつをやってみたかった。
こういうつもりで読んでたけど、実は全然違ってこうだった!……みたいなやつ。
だけど、無理ー、無理ー。プロットは殆ど進みませんでしたね。
まぁ書いていくうちに見えてくるかもな、と思い直し、オチが全く決まっていない(要するにどういうシーンで例の台詞を出すかすら決まっていない)状態で書き始めました。
殆どやりません、この書き方。
短編でも頭の中で初めから終わりまで話を組み立ててから書きますし、長編ならExcelでガッツリ表を作ってから書きます。
このやり方をしたのは……『ミネルヴァ』の2時間目ぐらいですかね。
ちょっと話は逸れてミネルヴァの裏話になりますが、2時間目は「第5話」、つまりパンツネタの二人の攻防までしかストーリーができていなかった。
とりあえずそこまで書いてみるか、とやっているうちにその後の展開が見えてきまして、一気に2時間目の終わりまで話が決まったんですね。
この2時間目は、莉子と新川透が一番「らしい」行動をしていて、両者の性格がよく表れているので、自分としては結構お気に入りです。( ̄▽ ̄*)
……とまぁ、どうでもいい話をしましたが。
まぁとにかく、今回はこの状態でした。
春香(上)を書いているうちに千春のキャラが決まり、千春(上)を書いているうちに話が決まった、という感じですね。
こういうこともあるんだなー。
んーと……あとは、今回はちょっと挑戦でもある。
個人的には、今までやったことのない終わり方を、あえてしてみました。(^^;)
やったことのない理由は、好みではないからですね。
好みではないけれど、こういう終わりの方がいい気がしたから、という何とも漠然とした理由ではありますが。
短編ならでは、という感じですかねー。
……ところで今回の話、一番困ったのはジャンルです。
これ、どのジャンルに入れるのが正解だったんだろう……? ( ̄o ̄;)
※6/4 追記
ジャンルを「現代ファンタジー」から「ホラー」に変更しました。
……んー、どうなんだ? わからん! "(-""-;)"