https://kakuyomu.jp/works/16816700427807848148/episodes/16818093077524543318 オッサンJK漂流記の最新話公開しました。海竜たちをおもてなしする話の後半です。
◻️オッサンJK漂流記の構想を練っている時に影響を受けた曲の話◻️
物語の構想を練っている時に、音楽からインスピレーションをもらうことがあります。オッサンJK漂流記を書くにあたってもそういう曲がありました。今回はそんなお話です。
作品全体のイメージソングというか、この曲を聴いて脳裏に浮かんだイメージを物語にしたいとずっと思っていた曲があります。THE BOOMの『神様の宝石でできた島』です。作曲者はカリブ海の島をイメージして作ったらしいですけどね。
この曲を聴いた時に浮かんだイメージは、楽園のような島で幸せな一時を共に過ごした恋人のことを、一人で夜の海岸に立つ男が懐かしんでいるというものでした。
二人が暮らす美しい楽園のような箱庭のイメージを固める上で大きな影響を受けた曲です。
嵐の海でのサバイバルをくぐり抜けて箱庭にたどり着き、そこでの生活を軌道に乗せるまでを描いた第二部、箱庭スローライフ編。そのイメージを固める上で影響を受けた曲があります。スピッツの『春の歌』です。この曲を聴いて浮かんだイメージは、春の山で遭難したサバイバル初心者が食べられそうな物を一つずつ試しながら生き延びていくガチなサバイバルのシーンです。そのイメージは岳人の富士の樹海での遭難のシーンにも活かされていますが、長いトンネルを通って箱庭を到達するシーンなんかもこの曲からインスピレーションをもらいました。
箱庭での共同生活で少しずつ心の距離を縮め、互いへの理解度を深め、愛情を育んでいく箱庭スローライフ編全体を貫くのんびり気ままな雰囲気、二人で過ごす日常のささやかな幸せ。そんなイメージのインスピレーションは、平井大の『Slow&Eazy』の影響が大きい気がします。元々の構想ではもっとハードなサバイバルを考えていたのです。この曲を聴いて、穏やかな凪ぎの海の真っ白な砂浜を手を繋いで歩く二人のイメージが固まったので、第一部のパニック小説からの一転したスローライフ小説路線となりました。
今回は作品を執筆する上で大きな影響を受けた3曲をご紹介させていただきました。人によって解釈はさまざまだとは思いますが、海凪はこの曲からこういうイメージを抱くのかーと思いつつ良かったら聴いてみてくださいね。