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夏野鈴生 さんへ(笑う男と笑われる男)

 レビューありがとうございました! 二度も書いていただいて本当に感謝いたします。

 少女を書かれる方ですからね、少年を語ることもできるわけです。
 少年は目標なんて堅苦しい言葉は使わずに、やりたい事、やってみたい事、単純にそんな言葉で夢を見るものです。目標なんて言葉にすると、まるで凄い大事のように聞こえます。それだと、やれなかった時の言い訳が簡単になってしまうものです。目標は大きくて難しいものでしたって。
 でも、やりたい事と考えれば簡単に思えますし、できそうな気がします。最初からできなかったことを考えて逃げ道を広くする少年はいません。目指したいのでは無くて、やりたいのですから。
 やりたい事がやれないとフラストレーションが溜まります。本人はどんな夢でもやれるはずだと思っているのですから。空を飛べると思っているのですからね。
 憧れの視線、それを感じるからこそ、きっと少年は諦めないのでしょう。その視線が大人へ向けられていることを知って、早く大人になろうと思うようになるのでしょうね。
 しっかし、本当に上手に少年の様子を書きますねー。
 私なんかよりよほど少年という生き物に詳しそうです。仮にも少年だった過去がある私ですけど、ここまでしっかりと書ける自信はないですよ。
『そして重力に負けることを、人は「大人になる」という。
人間は年齢を重ねただけでは大人にはならないのだ。
だから。
だから時折、彼らのなかに「大人」にならない本物の少年が紛れこんでいることがある。夢を夢で終わらせない。
ほんとうに空を飛んでしまう、本物の少年が。
重力さえも味方につけてしまう「少年」が』
 今までの流れから、ここへ着地させる技術力はほれぼれしますね。
 羨ましいぐらい格好いいです。

『行ってみたくてたまらない』 言葉のチョイスがたまらない。
『重力』 ほんとしっくりきます。そりゃあ、サラリーマンが下ばっかり向いて歩いているわけですよ。

そう、少年だったんです。
作品では大人、子供、人間というテーマで書きました。これは私にとって子供は少年であることが当然だったからですね。
 でも、少女だっているわけですから、子供ではなく少年でも良かったかも。少年というフレーズが当たり前すぎて出てこなかったですね。
 この辺は少女から教えてもらわないと忘れがちになる感覚です。
 他者視点からの意見って、あらためて貴重な価値があるなと実感します。


 あ、そうそう、私が贈らせてもらったレビューですが、あれは御作『蝶のうたた寝』があって初めて意味を持つものです。
 私が持っていても仕方の無いものですから、よろしければその場所に置かせて下さいな。

 その人の言葉で書かれた文章は、力を強く感じます。そういった文章を読むのが好きでして。
 言霊の強く込められたレビュー、誠にありがとうございました。
 大切にさせていただきます。

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