『FALL/フォール』はおそるおそる観てみたところ、やっぱり高所恐怖症の私には無理で、くらくらしながらギブアップ、
観ようと思っていた『ドント・ウォーリー・ダーリン』は、なぜか吹替版しかみつからず。。。吹替版は苦手で、基本観ないんです、残念。
で、他になにかないかと探して適当に観たのが、『シーフォーミー』でした。
住人が旅行で家を空けるあいだ、大自然に囲まれた豪邸で猫の面倒をみるアルバイトをすることにしたソフィ。しかし夜、家の中に何者かが侵入したことに気づきます。目の見えない彼女はスマホの〝See for Me〟という、視覚障害者のためのボランティアガイドと繋がるアプリで、元軍人でFPSプレイヤー(この設定がめっちゃツボでしたw)であるケリーの助けを借りつつ、侵入した金庫破りたちから身を守るため移動したり隠れたりする……というのが、だいたいのストーリーなのですが――
盲目✕サスペンス・スリラーということで、紹介だけ見るとよくあるやつかなーと思われるかもしれません。古くは『暗くなるまで待って』、最近だと『ドント・ブリーズ』なんかもありますし、B級作品にもいっぱいありそう。私も観始めて、夜中になんかやばい奴らが来たときは、うんうん、まあお約束の展開だよねえとか思ってました。
ところが! このソフィさん、お約束な展開をことごとく裏切ってくれます(笑) ソフィさんだけじゃありません。こういう、家に犯人がいてやばい状況で警察に通報すると、来た警官はたいていなーんにも気づいてくれない無能だったりしますが……この映画では違いました。めっちゃ有能な警官が来てくれましたが……既にここまでに、いろいろあさっての方向にお話が展開していて……。。。
主人公のソフィが、視覚障害者でありながらハンデを背負った弱者として描かれていないのが、すごくよかったです。むしろかなりしたたかというか、けっこう悪いコなので、清く正しい者の味方な人には後味が良くないかもw ……私? 私はふふっと笑わせてもらいましたよ♪(´∀`*)ウフフ
ということで、とってもおもしろかったです。欲を云えば、もうちょっと猫の出番があるとよかったかなー。たとえば、猫がたてた物音に救われたあと、今度は床を這って移動しているときに、猫の尻尾を踏んじゃって鳴き声で犯人にみつかりそうになるとか……でもまあ、テーブルの下かどこかに隠れたっきりもう出てこないあたり、猫的にリアルといえばリアルか……(笑)