ZDVシリーズ次作長篇、既に10万文字を超え、ストーリーももう諸々が解決するところを書いております。あまりにも好調過ぎて、この筆、ってかタイピングを止めたらだめだ……! と、愛読させていただいているところに伺っても、コメントを残さずすみません。(^^;
私、ちょっとした短篇なんかも書くのが苦手、というか準備と時間をかけるほうなものですから、長篇書いているあいだって本当に更新もなんにもなくなってしまって。できれば読まれやすいっぽい、2,000~3,000文字くらいの短いお話をちょこちょこっと偶に挟めればいいんだろうなと思うんですが、できない。そもそも短いお話がなかなか書けないだけでなく執筆中は他のことができないので、忘れられてしまうんじゃないかと企画にだけはまめに参加してたりするんですが……。
そしたらちょうど質問企画があったので、飛びついて久しぶりに回答させていただきました。
そのなかで、“未公開の下書き状態作品があれば、ちらっとご紹介ください”という質問がありまして、〈DOUBLE TROUBLE〉の一部をトレーラーのようにちらっと公開しました。
質問企画の回答に興味のない方もいらっしゃると思うので、こちらでも予告編置いときます☆
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「もうあんたたち、いいかげんにしなさい!!」
堪らずロニーがふたりの間に割って入る。「もうこの話は終わり! テディとルカの問題なのよ? 外野が口だして喧嘩なんか、大事《おおごと》になるだけ迷惑よ! ちょっと頭を冷やしなさい!」
荒く息をつきながらユーリとドリューが睨み合う。その顔を交互に見やり、ロニーは再び厳しい口調で云った。
「まったく……もうじきツアーが始まるっていう大事《だいじ》なときに喧嘩なんて! とりあえず今日はもう解散、次のリハーサルまでにちゃんと反省してきて!」
「やなこった」
「無理だ」
ユーリとドリューが口を揃えて云った言葉に、ロニーが眉をひそめる。
「バンドの皆を見渡せるところに坐っていながら、ベーシストしか見てないなんてな。こんな奴とはもう演奏なんかできないね」
「そりゃこっちの台詞だ。演奏どころか、こんな奴のツラぁ二度と見たくねえ。もうごめんだ、おしまいだ」
「おしまいって――」
「ジー・デヴィールがだよ。バンドはもう解散だ!!」
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こんな感じです。そもそもの問題なのがわかるルカとテディのあいだになにがあったのかも含め、お楽しみにー。