天気がぐずついても、空のご機嫌を見ながらウォーキング。
それにしても、ここ数日、日に日に鴨の数が減っている……?
変だなと思ったのは、先週の大荒れで歩けなかったその翌日。あれほど見かけた真鴨が一羽もいなくなってたんですよ。そのときはまだ、「今日は真鴨にあわないなぁ。昨日、天気悪かったから、どっかに避難してるのかな?」くらいに思ってたんだけど、けっきょく先週いっぱい、真鴨を見ることはなかった……。
このごろ見るのは、カルガモ、ヒドリガモ、オオバン、そして、アイサアイサとさわいでた謎の子。でもね。じつは今日、橋の真下にその子がいて、しっかり見えました。「あっ、アイサ?的なあの子だ。そっと近づくぞ……そぉっと。ん? 遠くで見ると頭黒かったのに、目のまわりが緑……」
そう。それは、コガモだったのです(⁎ᴗ ᴗ⁎)
あれだけさわいどいて、正体はコガモ……すみません。だって、あの目のまわりの緑がもっと目立つと思ったのに、遠目で見ると頭全体黒いんだもん(☍︎﹏⁰)
たしかに体のサイズちょっと小さい……。
まあまあ。話がそれたけど、ある日を境に、ピタリと真鴨が街から消えてしまった。真鴨消滅の謎! ……ってほどではなく、たぶん、あったかい日が続いたから、春が来たんだと思った彼らは、春夏用の住処へ渡っていったんでしょうね。
その前日までふつうにいたのに、一羽も見あたらないってことは、ご近所の真鴨どうしで話しあって、「行こか?」「行きましょ」「じゃあ、明日、朝八時に出発ってことで」「知りあい真鴨に伝令よろしゅう」「ほな。明日」と、いっせいに飛び立っていったんだろう。
スゴイね。ほんとに一羽もいないんだもん。真鴨だけ。鴨って渡り鳥ってほんとだったんだって実感した日。
カルガモたちはまだけっこういるけど、それもだんだん数が減ってる気がする。カルガモたちは、家族単位なのか、親戚単位なのか、案外、「うちら、もうここで永住しますさかいに」と居ついてるのか、とつぜん、みんないなくなるわけじゃないらしい。
そういえば、オオバンも渡り鳥ではあるけど、冬の鳥である鴨とは反対に、
春夏を日本ですごし、本来は秋になると去っていく。だから、今も見かける真冬を日本ですごした子たちは、そのまま、あのへんの川辺で夏を越すつもり。
ところで、オオバンが幸せを運ぶ鳥って言われてるのはですね。鴨類たちは水草や水中の虫、小魚なんかを食べる雑食性。オオバンは潜水が得意で、深い水底からも器用に水草をとってくる。その水草を近くにいた鴨にとられても、オオバンは性質がおだやかなので怒らない、争わない。鴨にとっては、まさに幸福を運んでくる鳥——っていわれで、西洋では幸せを運ぶ鳥と呼ばれているらしい。
でもね。オオバンって、鴨より体がひとまわり小さいんですよ。ちょうどコガモと同じくらいのサイズ。鴨って近くで見ると、意外と思ったよりデカイからね。サイズ感で言えば、カラスよりちょっと大きい。体の大きな鴨たちに水草よこどりされたら、泣く泣くあきらめるしか……。
カツアゲじゃん!
オオバンはケンカでは絶対に勝てないから悲しげに去っていくけど、ほんとは心のなかではめちゃくちゃキレてて、「鴨のやつ、人間にネギしょわされて鴨鍋になっちまえ!」と思ってるかもしれない。
それでもいっしょにいるのは、群れてるほうがカラスなどに狙われたとき、自分が生きのびる確率があがるからなんでしょうね。
「ヒヒヒ……鴨のやつがやられてるうちに、小型ですばやい僕らはカラスから逃げきるぞ」と思って耐え忍んでるオオバンたち(°▽°)
写真のオオバンもカルガモたちと群れてたんだけど、僕から逃げていく鴨たちとは反対方向に(つまり僕にむかって)泳いできたとこをパシャリ。そのちょい前に鴨にからまれてたので、カツアゲされてたのかもしれない……( ̄▽ ̄)
ほんとに幸福を運んでくるのか?