油すましどんの思い出
https://kakuyomu.jp/works/16818023213208497792作中でも触れてますが、油すましというのは、「昔このあたりでは油すましが出た」という話をしていたら、「今も出るぞ」と姿を現した……という妖怪のことです。
後世では水木先生とかがいろいろ話を盛ったりしてますけど、もともとはそれだけしか伝承がないそうで(大きな頭に蓑を着ているのも水木先生の創作)。
本来はどんなことをする妖怪なのか全然分からないのが面白いなぁ、と思ってこの小説を書きました。
仲西※とかもそうですけど、単に怖いだけじゃなくて、こういうよく分からないのがいるのが、妖怪の魅力だと個人的には思っています。
※仲西……沖縄の妖怪。「仲西ヘーイ」と言うと、仲西が「ヘーイ」と返事をしながら現れるだけという、でーじ意味不明な伝承が残されている。