高校の体験入部の最中に、部活の名簿を見たら、『鯱』という名字の人がいて。
当時まだ中二病が治っていなかった私は、「シャチ先輩っていうんだカッケー!」などと、一人で盛り上がっていました。
ところが、実際に部活に入ってみると、何故かシャチと呼ばれる人は部内にはいませんでした。
その代わりにいたのは、名簿には存在しないはずのスズキという先輩でした。
漢字に強い方はピンと来たかもしれませんが、ご想像の通りです。
私が鱸(スズキ)を鯱(シャチ)と読み間違えていたんです。
誤字禍
https://kakuyomu.jp/works/16818093086794764740タイトルは中島敦の『文字禍』から。
高校の時に授業で『山月記』をやって、それで作者に興味を持って読んだような記憶があります。
これを書くにあたって久しぶりに読み返したんですが、文体が硬いというか難しいというかで苦労しました。
高校の頃の自分はよく読めたなぁ。シャチ先輩とか言ってたアホのくせに。