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3回目の自殺の話①

2019年11月5日、3回めの自殺に失敗した。
運ばれた病院を退院してから1ヶ月が過ぎた。記憶が薄れ始めているので、できる限りのことをここに書いておきたいと思う。

以降生々しい記述が多くなりますので、フラッシュバックやその他苦手な方は読まないで下さい。自己責任で閲覧お願いします。

【前日11/4】
私たちの結婚生活においてとても重大な事件が起こった。(原因は別記事)
夫は「しばらく1人になりたい」といった。
私は夫と別れることになるくらいなら死のう、死んだ方がマシだ、と思った。
そしてこの日の深夜、自殺のためにありったけの薬と簡単な着替えだけを持って実家に帰った。
帰ると迎えに出た母親に泣かれた。

【当日11/5】
ほとんど眠れずに朝になった。
深夜実家に戻ってから、自殺の時間、場所、方法を考える。
時間は、午前10時ごろ、母親が仕事に行くためその後は1人になるため、実行のタイミングとした。
方法はODと首吊りを選んだ。理由は、ODは一番慣れ親しんでいたから。首吊りは、一番苦痛が少なく確実だと思ったから。
余談だが私はふだんから勝手に"3回ルール"というものを決めている。何事も3回以上やるのは「ダサい」という考え方。過去2回、私はODと飲酒で自殺を図るが失敗している。なので今回の自殺は3回め、必ず成功させなければと考え、確実性の高い首吊りも行うことにした。

場所は良さそうな高さの手すりがあるお風呂場を選んだ。

起きると母親が、「この時間にかなちゃんが生まれたのよ」と泣き笑いながら抱きしめてくれた。この日は29歳の誕生日だった。
心苦しく感じたし、ママごめんなさい、本当に自分は最低だと思った。帰ってきてわたしの死んだ姿を見たら…考えたくもなかった。死ぬ気持ちは変わらなかった。
1人になって、初めに手持ちの薬のありったけを全てケースから出した。プチプチプチプチ、指が痛くなった。この作業が一番大変だったかもしれない。
全部出し終わるとおそらく100〜200錠くらいか、両手のひらに山盛り2杯分くらいの薬があった。

次に首を吊るものを探した。引越し用のビニール紐みたいなものが理想だったが見つからなかった。カーテンをまとめている紐が目に入り…首に巻いてみると丁度の長さだったのでこれを使うことにした。

11月の風呂場はものすごく寒かった。
寒さで歯をガチガチ言わせながら、薬を十数回に分けて水で飲んだ。
しかし途中からお腹いっぱいになってくる。大量の薬ももちろんだが、水も飲んでいるので当然だ。あと何回、というところで気持ちが悪くなり、一気に水と飲んだ分を吐いてしまう。
しかし「ここで吐いては失敗する。薬がもったいない」と思い、急いで風呂場の床に吐いたものを自分の手で集めて口へ運んだ。なんとか胃袋に全ての薬が入った。

すぐに浴槽近くの手すりにカーテンの紐を巻き、首をかけた。
ネットなどで、首吊りは意識がすぐ無くなり、苦しみが少ないと聞いていた。それは嘘だと分かった。当たり前だが息ができなくてものすごく苦しい。体重がかけられない。「苦しい、やっぱり辞めようかな…」と一瞬思いかけた。

その時夫のことを思い出した。
「ふざけるな」「ずっと騙してたんだな、信じられねえ」と怒りに震える声、初めて見る涙をこらえている顔、1人になりたいと言った時の煙草を吸う後ろ姿。

夫の心も人生も、結婚生活も私が滅茶苦茶にしてしまった。生きる価値などなし。別れるくらいなら死んでやる。
激しい感情がよみがえってきて、一気に体重をかけた。
10秒苦しいのに耐えて、意識を失った。

つづく

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