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今日は今年最後の満月

 満月は人を狂わせると言われているが、これは嘘か誠か分からない。代表性ヒューリスティックがどうとか、という話もあるらしい。占星術的に「月」は「狂気」を表すそうな(涼宮ハルヒの FX より)。狂気に関する言葉を一つ「狂気の定義は、結果を知りつつ、同じことを違う結末を期待して、何度でも繰り返すことだ(ちなみに、これがアルバート=アインシュタインの発言、というのはガセネタらしい)」。個人的に、人を狂わせるのは文学だと思うけど。ただ、これも不確かで、狂っている人間が創作物に惹かれやすいのかもしれない。
 文章におけるリアリスム(ここでは、視覚情報に偏ったリアリスム)は、純然たる狂気だと思う。文字の色眼鏡を通した世界が、現実と同じ色をしているはずがない。主観的現実、断続性時間感覚、歪曲認知、テーマの不一貫、こういう色合いが本当だと考えている。自分的に、それを含む創作とは、ナンセンス文学なんじゃないかな、と考えている。
 唐突な戦争、映画みたいなパンデミック、元首相暗殺、宗教組織に罹患した政府。今年は現実世界の脈絡のなさを痛感した。この世界はナンセンスだ。今年も、あとわずか。デカい花火が上がりませんように。
 現実に筋書きがあるなら、私に、ご一報。誰だ、こんな糞みたいな物語を考えた奴は。来年がやって来るまでにはこらしめないと。やれやれ、来年はどうなることやら。本当に、

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