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「蠱読」完走/人気投票

https://kakuyomu.jp/works/16818023212712438952

「蠱読」全100話、本日完結しました。
140字とはいえ、一日2話更新はきつかったです。更新時刻もだいたい10時と14時くらいと決めていたので、祝日前には数話書き溜めたり、仕事の都合で朝から書けない時は推敲が間に合わなかったり。あまりこれまでの執筆環境にはない緊張があって、大変でした。

最初はちゃんとしたホラーで100話書く予定でしたが、10話書いた辺りから、清々しいほど霊的なホラーネタが浮かばず、頭のネジが飛んでる人怖とか、悪趣味系に幅を広げました。まあ色々な可能性を試すという意味では正解だったかなと思います。ガチホラーを期待した人には申し訳ないですが。あきらか笑いを取りに行った話も結構ありますw

後半はネタ被りも感じられて簡単にはアイデアが出ず、好評だった話を意識して何作もボツにしたり、色々試行錯誤しましたが、最後までこだわりを持って、全話書き上げました。(はず)

必死でやりきりましたが、いざ終わるとなるとなんとも寂しいもんです。この一月半、毎日頭を悩ませ、隙を見ては文章をいじっていたので。今は蠱読ロスが激しいです。ボツネタもかなりあるので、いつか再利用したいですし。


さて、「蠱読」というタイトルは、今更ですが蠱毒から来てまして、本来は百匹の虫(とか猫)を共食いさせるものです。
それに倣って「蠱読」全百話を対象に、ここで人気投票をしてみたいと思います。

投票は一人三作品まで。一番は二点、それ以外は一点でカウントして、合計点数で決めようかと。

評価基準はお任せします。怖さでもよし、笑えたでもよし。記憶に残ればなんでも構いません。ご自由にどうぞ。

そもそも集まるものかかなり謎ですし、被らない可能性も大いにありますが、そこは御愛嬌。

お礼として、選んでいただいた作品から一つ選んで、私が解説とか裏話とかします。コメント返信や他の人とと被るかもしれませんが、その時は作品をずらして対応ということで。まあお遊びとして参加してください。

あ、作品への感想自体は、応援コメントの方に書いていただければ。ネタバレも(一応)ありますしね。


そういうことで、お暇な方は気軽に読んで投下していただきたく。一つよろしくお願いします。

24件のコメント

  • 百話完走お疲れ様でした。
    こういう企画を実施されているかたは時々お見受けしますが、有言実行でちゃんと終わらせているかたは稀なように思います。

    そこへいくと梶野さんは流石。オリジナルスタンドを1000体以上生み出したというアイデア力は伊達ではなかったですね。

    ざっと読み返して印象に残った話を選びましたが、自分的にはこんな感じでしょうか。

    1位:五三。祖母
    2位:六。転生
    3位:二七。封蝋
  • 百話お疲れ様でした。
    完走おめでとうございました!!

    印象に残った話はすごく迷うんですが、別のところでもいろいろお伝えしてる以外だと下記かなと思います。

    1位:四六。皇帝(←好きw)
    2位:七五。偶像(←ヤバイ怖さ好き)
    3位:九十。聖餐(←ホラーで好き)

    あ、解説は1位以外でお願いいたしますw
  • お疲れ様でした。
    自分はシンプルに怖さで選ぼうかなと思います。

    一位「四九。厠」
    →頭の中で想像しながら読んでて一番ゾッとしました。
     ビジュアルの描写がないからこそ怖さが増したような気がします。

    二位「十六。満潮」
    →一気に来るんじゃなくて、じわじわ広がっていく不気味さ。
     謎がいい感じにモヤモヤするのも個人的には良かったです。

    三位「六七。魔薬」
    →内容そのものよりも、史実だったというのが…
  • >磨己途さん

    企画参加、ありがとうございます!

    始めた以上、最後までやってこその企画ですからね。
    とはいえ、最後辺りは締め切りに追われてドキドキでしたが。

    感覚的にはスタンド千体の時に似てましたが、あの時でもこう連日ではなかったですからねえ。数日は考える余裕ありましたし。一日二話はかなり冒険だったな、と。
    とはいえ、あの経験が生きたな、と久しぶりに思えました。

    ふむふむ。
    投票は、「祖母」「転生」「封蝋」ですね。
    とりあえず「祖母」について語るとして、他の二つも少しだけ。

    「転生」は何度か手を入れましたが、正直まだ正解がどのラインか見えてません。気に入ってもらえたならよかったですが。
    後輩は「風が吹く」で気付いたそうで、私が忘れてるだけで何か元ネタがあるのかもしれません。

    封蝋は……わりと捻りのない話だと思ってたので、これが選ばれたのは正直意外でした。そういやコメントで褒められてましたよね。ふうむう。


    「祖母」について:
    この話は、元々は、「痴呆老人が深夜に集まる公園がある。まるで子供のように遊び、朝に帰って来る」という話でした。

    「夜の公園で子供返りする老人」という不気味な絵面がいいかと思ったんですが、オチを考えるほどにいい話っぽくなってしまって、それ以上進展しなくてボツ決定。

    次に「老人が子供に返る」という部分から別の枝を伸ばして、
    「老人が子供の若さを吸って若返りし、子供は老人となって入れ替わられてしまう」
    という話を思いつきました。

    主人公は子供だと示す必要性から母親に連れられる場面で開始。
    祖母との関係がよいと入れ替えの動機がなくなるので、初対面という説明を追加。事情は不明ですが、孫との距離感でどことなく不穏な関係が伝わるように。

    祖母が何故こんな能力を持っているのか、何故孫を犠牲にしたのかなどは一切不明です。老人ホームが異常、という解釈もあり得ると思います。看護士がしらばっくれてるだけで。

    苦労としては、「祖母の隣で眠り、起きると」という場面転換に文字数が回せず、何度も書き直した覚えがあります。患者のベッドで子供が寝てしまうという場面はリアルに結構あるのですが、どうやってもベッドが入らず、読者のイメージに委ねました。まあソファでもいいんですが。

    ちなみに梶野も幼い頃、母に連れられ祖母の病院に見舞いに行った記憶があります。祖母に馴染めず、病院の外で虫を捕ってました。子供心にはあの色の薄さと消毒液の匂い、うるさくできない空間は得体が知れなくて、ひどく居心地が悪かったです。病人相手に何をしていいかわからない部分もあって、その感覚がこの話の着想に繋がったのでは、と思います。
  • >小豆沢さん

    企画参加、ありがとうございます。
    連載中はそちらのノートでもお世話になりました。

    ふむふむ。その三つですね。
    「皇帝」はXでも感想もらえたり、受けがよかったです。
    まあホラーかと言われると首を捻りますが……w

    では、それ以外を語ってみましょうか。


    「偶像」について:

    最近(でもない?)流行の「推し」という概念に興味がありまして、色々調べたり、アイドル系の漫画とかを読んでたのですが(当然「推しの子」も)、見返りを求めない崇拝というのは宗教的で、一つ誤ればホラーになるな、と思いました。まあこれ自体はよくあるネタだと思います。恋愛転じてストーカーとか。

    問題は「何が推し対象だったら怖いか」です。殺人鬼というオチはすぐに出て来たんですが、オチまで正体をごまかすため、描写をどう書くか。それに向いた殺人鬼像はどんなものか……というところを追求した結果、秋葉原の人辺りが使いやすいかな、と。あまり最近の事件だと問題が出そうですし。

    推し文化特有の単語は、ネットと漫画で調べてきました。同じような口調になりがちな140字で個性が出せたのはよかったかなーと思っています。文字数も削れますし。

    ちなみにアキバの人はすでに死刑執行されています。あくまでフィクションということでw


    「聖餐」について:

    短かったので、もう一つサービスしときます。

    この話は前からストックしてたホラーネタの流用です。九十話辺りは、けっこう追い詰められていたのでw

    引きこもりというか、いわゆる「80・60問題」とか老々介護などの社会問題ドキュメントが好きで、結構読んでいるんですが、単純に子供が悪いとも言い切れない、親子のやりきれなさや愛憎がドラマにしやすく、ホラーにも向くと思っていました。

    ストック時にはホラーというより人情話、「死んでなお息子の食事を作り続ける母親」という方向で考えていましたが、「蟲読」は一応ホラー集ですし、140字でそこまで説明できる存在を出せず(普通の短編ならヘルパーとかを主人公にしてたはず)、息子視点のホラーに仕立てました。これはこれで正解だったかなと。

    引きこもりという狭い世界で完結した人生が、外部の変化で壊れていく。幽霊とか抜きにしても、その時点で結構な恐怖かな、と。親の死体を見て部屋に戻ってしまうのは、まさにそういう部分を描きたかったからです。最期の「扉の外で~」の締め方は我ながら気に入っています。久しぶりにちゃんとホラーになったな!とw

    引きこもり視点の為、食事を作ってたのが誰かはわからず仕舞いですし、どう解釈してもいいと考えてはいますが、やはり母親の亡霊、という解釈がぴったりくるかな、と作者的には考えてますね。

    「食事が不味くなっていく」のは、別人が料理を作ってるからではなく(もしそうならそもそも親の味ではないはず)、人でなくなった母親が、やはりどこか壊れていってる、という表現でした。幽霊の母親が永遠に面倒見てくれるような都合のいい話は存在しない、という意味合いも込めています。

    というか、味がおかしくなったのは食材が腐ってきてたのかも。さすがの幽霊も買い物はしないでしょうし、冷蔵庫のストックが尽きたら終了でしょうね。現実的に考えると。
  • >双町さん

    企画参加、ありがとうございます!
    おお、ホラー作家らしいチョイスですね。

    「厠」も「満潮」も評価が高く、自信作でした。
    「魔薬」はネタはずっとあったんですが、140字に収めるのに尻ごんで、かなり後回しにした記憶があります。ちなみに元ネタはこの本です。(後から自分でも調べましたが)

    ・禍いの科学 正義が愚行に変わるとき(ポール・A・オフィット)



    「厠」について:

    出発点は単純に「ぼっとん便所は恐い」ですね。
    便所の中から手が出て来るとか、まあ昔の怪談にはよくある奴ですが、中に妖怪がいたとして、何を落としたら怖いだろう?と考えて、出たのが産み捨てネタでした。思いついてすぐに「我ながらエグい」と「大丈夫かコレ?」と思いましたが、女性ファンが減る(いないけど)のを覚悟で採用。ホラーでは悪趣味も正義ですし。

    ただ、ぼっとん便所という今時珍しい設備と、「望まない子供が出来て、便所に生み捨てた」というわりと複雑な状況、それに妖怪描写を140字に収めるのは、かなり難儀しました。とくに主人公の彼氏については、個性や事情について触れる文字数が取れず、何度となく書き直した覚えがあります。「生み捨て」については直接描写しない方針でしたし。

    この話を投稿した日、文芸部時代の同期が泊りに来てまして、当然「蟲読」も酒の肴にしたんですが、書きたての「厠」を読ませると展開が伝わらず、その場で手を加えました。「無責任」という単語は同期のアイデアで、これはいいと採用したんですが、その後もう一人来た後輩に読ませたところ、それでも伝わらず、同期と二人して短い文字数表現の難しさを突きつけられた形になりました。まあ時間はかかったけど正解には辿り着いたので、そのままで通しましたが。

    便所の妖怪?の声が二つ重なる部分は、なんだかイメージが膨らむところで、我ながらお気に入りです。文字数足りなくても削るという考えは浮かびませんでした。

    双町さんに指摘された最後の一文、主人公が後悔するかどうか、という部分については、今考えてみても残す選択になると思います。ホラーとしては蛇足でも、ドラマの深みという部分では得難い表現だと思うので。怖がっていた妖怪ですらエゴのために利用してしまう己の汚さとか、二度と実家に戻れないのだろうなとか、少女の気持ちになるとドス黒い想像が膨らんで、これもある種のホラーだなと。こちらは人怖のジャンルかもですが。
  • 現在の投票集計

    五三。祖母:2
    四六。皇帝:2
    四九。厠:2

    六。転生:1
    二七。封蝋:1
    七五。偶像:1
    九十。聖餐:1
    十六。満潮:1
    六七。魔薬:1


    ……みごとにばらけていますねw
    解説希望は三つのどれでもいいということで。


  • 今回の「蠱読」はとにかく中身が多様で、一つの評価軸でベスト1・2・3を決めるのはかなりの難題でした。一方で、文句なしの逸品を選ぶわけですから、解釈が(湾多の中で)ブレるもの、及び初読で意味がすんなり入ってこなかったものは落としました。あとで納得したものの中には、23なんか、なかなかの秀作だと思うんですけれど、そこは読み手の方がバカだったということで、勘弁してもらいます w。結果として、わかりやすくまとまった作品優先になり、とんがった面白みがやや薄いものばかりになってしまったかも知れません。

    という感じで、十作ほどの中からベスト3を選びましたが、別に怖い順でも毒の強さ順でもなく、いわば作品としてのインパクト順? 順位付けの根拠は単なる気持ちですね 笑。正直、どれを一位にして三位にしてもよかったんですが……以下が選考結果です。

    1 49 厠  やっぱイカれ方のトップはこれかと w。説明はいらないですよね。
    2 29 蟋蟀  74の「人魚」と通じる痛快さがありますが、食用にしようとした虫の反乱ということで、お互いがお互いを食い合うという(つまりどのみち滅びが見えている)構図にした点で、こちらの面白さが一段上と感じました。
    3 90 聖餐 作者からは「人情ものとして読んでもホラーとして読んでもいい」ということでしたが、タイトルからしてこの掌編の方向性は明らかなんではないかと。私自身は「究極の親の愛」みたいなものを読み取りました。それと、それに接してひたすら途方に暮れるばかりの子の姿を、引きで見せておわり、という閉じ方もまた心憎いものがあります。

    ちなみに四位以下は(考えるのがめんどうなんで)すべて同着で 13残業 26献血 70三匹 です。

    ん、一部、他の人と重なったのかな? うん、なんとか人気投票になりそうじゃないですか ^^。

  • 人気投票、私も参加させてもらって良いですか?

    って、答えを待たずに投票しますけどw

    1. 召喚(91)
    2. 質草(56)
    3. 残業(13)

    迷ったのが、玉匣(80)、蜘蛛(95)でした。

    お疲れさまでした&完走、おめでとうございます。
    楽しい時間をありがとうございました(^^)
  • >湾多さん

    企画ご参加ありがとうございます。
    しっかり分類して選んでいただいたようで何より。これだけごった煮だと、そりゃ困りますよねw

    選んでいただいた作品を見ると、「厠」と「聖餐」が被ってますね。やっとまともなランキングぽくなってきましたw

    上記二つはすでに解説済みなので、ここは「蟋蟀」をメインとして、挙げられた六作品に軽く触れておきます。

    「厠」がまさかの一位2人獲得。
    作者が悩むくらいがやはりちょうどいい塩梅なのでしょうか。このまま独走したら、相談した同期に教えてやりますw

    「聖餐」は、なるほど確かに。タイトルを考えれば愛の物語ですよね。主人公は理解してませんが、読者としてはそう受け取るべきものかと。願わくば引きこもり野郎にも届いてもらいたいものです。

    「残業」は、初期の自信作ですね。ホラーというよりアイロニーが勝ちますが、社会的なホラーとも読めるかも。この手のブラックネタも、そろそろ「もう古い」という扱いになってもらいたいですね。令和も六年過ぎてるんですから。

    「献血」も自信作です。本来の出発点だった吸血鬼は、ついに最後までネタに出来ませんでしたが。「逆十字の献血」は我ながら天才的だと思ったんですが、誰も触れてくれなくて悔しい。

    「三匹」は評価真っ二つな問題作ですが、刺さる人には刺さったようで安心。変化球にも程がある、と言われそう。「飛べない豚はただの豚だった」は、本当に使わなくてよかったです。


    「蟋蟀」について:
    梶野はコオロギ苦手です。子供の頃には虫取りと言えばコオロギというくらい集めてて、飼育槽が真っ黒になるくらいでした(そして共食いした)。その後、とある山荘に宿泊した朝、裸足で靴を履いて、中に入っていたコオロギを踏み潰したんです。それからめっきり苦手になり、二度と採らなくなりました。今では怖い方が先に立つくらいです。なんであんなの集めてたんだ、私。

    そのせいかわかりませんが、シリーズ開始時からコオロギの話は書こうと思ってました。漢字の時点で問答無用に怖いし。何かしらホラーにできるだろうと。しかしそうはならず、同時期考えた他のネタが次々デビューしても、ネタ帳から動きませんでした。
    いくら見た目が怖くても、そういう生理的な恐怖って140字ではまとめられないんです。描写に文字数が必要ですから。後から気付きましたが、はっきりと不向きなネタだったわけですね。

    で、とりあえずコオロギで使えそうな情報を集めました。
    中国ではコオロギ相撲がまだあって、賭博に使われてるとか。
    コオロギは雑食で、ゴキブリ並みに何でも食うとか。
    なんならゴキブリの近縁種だとか。うへえ。

    このゴキブリに近いというのがヒントになりました。
    人類が死滅してもゴキは生き残るって話がありました。これをコオロギでやれないかと。人類の代用肉として選ばれたコオロギが生き残る、ゴキより皮肉でいい感じに皮肉だなーと。そこから人間との対立、品種改良と、オカルトよりSFに近づいた辺りで、「なんかこんな話、映画であったな」……と。

    そこからはもう頭を切り替えて、ホラー路線をバッサリ切りましたw
    SF映画ぽくということで、映画のあらすじみたいな大仰な文章に、締めも映画のコピーを意識。設定は相当強引でしたが、わりと綺麗に収まったと思います。

    ただ、この話を書き終えた後、後輩から「テラフォーマー(漫画)ですね」と言われて、「ああ!!」とw
    まあ人間化はしてませんが、確かに似てなくもない内容でした。近縁種だし!w

    もう一つ、影響があったとすれば、SLOTさんの作品「武装目黒書店」ですね。
    https://kakuyomu.jp/works/16817330653872710458

    この作品で大爆笑した、「持続可能主義」に「コオロギ喰い」のルビが強烈に印象に残っていて、それが「持続可能な種は人か、コオロギか。」の一文を生んだと思ってます。名作とは言いませんが、なんかすごくノリがいいのでオススメ。

    ちなみに私自身は、環境問題まるで信じてないクチです。地表でちょっと増えたダニ風情が環境問題とか何言ってんだと。お前ら三十年前には氷河期来るとか言ってたやろとw
  • >ゆかりさん

    おお、こんばんは。
    ぜひぜひ参加してってください。
    というか妙に常連が集まってる風ですが、全然そんなことないんで。私が酒場のオヤジみたいなあしらいやってるだけですw

    選択は「召喚」「質草」「残業」ですね。
    ふむふむ。これも見事に被らずですが、大変面白いです。

    では、「召喚」をメインに、まず二つについてざっくりと。
    ああ、「玉匣」と「蜘蛛」も軽く触れましょうか。

    「質草」は、確か「古女房を質に入れてでも~」という台詞が定番だったキン肉マン(初期)が出発点だった気がします。最近だとあんま見かけない金融業態ですが「女房を質に入れる」というブラックさを何か応用できないかと弄り倒して、あんな話になりました。
    ただやはり質屋は現代舞台だと難しかろうと、舞台を江戸っぽく。ついでに語り手も江戸っ子にしました。「てやんでえ」が「何やってやがんでえ」の略だと初めて知りましたw

    「残業」は湾多さんのところで解説したので省略。
    社会人中心に評価が高かった話で、お目が高いかと。

    「玉匣」は「たまくしげ」と読みます。玉手箱だと三文字なので、タイトルどうしようかと悩んでいたので、まさに天啓でした。妖怪アットホームものみたいな話で、もはやホラーでも何でもないですねこれ。でも作者も嫌いじゃないです。ちなみにカクヨムのお題「箱」に対応していますw

    「蜘蛛」は、ヒーローが変態なのか、変態がヒーローなのかという大問題が棚上げされてますが、一番のテーマは「よく考えたらあの服変態ぽくね?」です。冒頭の一文は和製スパイダーマンのOP歌詞そのままという仕込みがあります。ビルで覗くとして、テナントの中身を語り手が知ってるリアリティをどう出すか、無駄に腐心した記憶。



    「召喚」について:
    まず。この話は「六。転生」を受けて考えました。
    「転生」があるんだから「召喚」もないと、みたいな。

    まあ異世界系のネタで「行先でひどい目に合う」という展開は、おそらく珍しくないネタだと思います。私はなろう系読まない人なのでよくは知りませんが、「異世界おじさん」(漫画)とかはそんな感じですし。それだけでは普通なので、何かシニカルな切り口を探しました。

    結果、思いついたのが、外国人留学生です。留学と称しながら海外の人材を安くこき使う、悪名高い現代の奴隷制度。これを運命とか言われて魔王を倒す旅を強要される召喚勇者になぞらえれば面白いんじゃないかと。

    ただ、正直なところ外国人留学生の問題は多種多様で、付け焼刃に使えそうな感じがしませんでした。何より140字で収めるには読者が補える知識ということが前提で、大学で講義でも取ってない限り、外国人留学生事情を汲み取ってもらえるとは考えにくい。

    なので最終的に「ブラック勤務」という、わりとわかりやすい問題に落着させました。正直、ブラック系の話はこのシリーズで何度も扱ってるので毛色を変えたかったのですが、知識不足と文字数の壁は厚く、苦渋の決断でした。

    内容自体は一定のクオリティを保ってますが、その意味では妥協の産物で、「ありがち」と誰かに言われたらちょっと言い返しにくい、やや自信のない作品だと思っています。いや、こうして一番に選んでいただいてるのに、作者が卑下するつもりはないんですけど。
    本当にありがとうございます!!

    ちなみに最後の「労基を召喚」の一文は、書きながら「何の役にも立たないけどな」とセルフツッコミを入れていたのを、今思い出しました。労基仕事しろ。
  • 現在の投票集計

    四九。厠:2+2=4

    五三。祖母:2
    四六。皇帝:2
    九十。聖餐:1+1=2
    九一。召喚:2

    六。転生:1
    二七。封蝋:1
    七五。偶像:1
    十六。満潮:1
    六七。魔薬:1
    二九。蟋蟀:1
    五六。質草:1
    十三。残業:1

    ちょっとランキングぽくなってきました。
    投票は無期限に受け付けてますので、どなたもお気軽にどうぞー。
  • 私もホラーらしさで選ぼうかと思いました。

    二十「星砂」
    四九「厠」
    一 「畳」

    ですかねえ🤔
    接吻とか冤罪とかも好みなんですけどねえw
  • >SLOTさん

    ご参加ありがとうございます!
    なんとなくそういうチョイスな気がしましたよ。
    ホラーへのこだわりが時々出てましたからw

    それでは、恒例のその他二つについてざっくりと。
    ……と思いましたが、「厠」はすでにやってるので、「畳」について。

    「畳」は、記念すべき第一話として気合を込めて書いたわけでは全然なく、わりと淡々と出しました。この時点では一日一話予定でしたし、ペース配分がわからなかったので、思いついたのを素直に出そうと。古い寺なんかには広い畳の部屋がありますが、子供の頃「あの隙間から何か出てきそう」と思ってた原体験から生まれたものです。「舐めるように綺麗(なのが怖い)」という部分がいまいち伝わらないとか、一話目にして課題が浮かんだ作品でもあります。

    「接吻」は、小豆沢さんとこの「140字練習ノート」で、七人の小人ネタが出た際、私が思いついたお下品ネタです。インスパイア作品とですね。ここからエロ・悪趣味路線が解禁されました。

    「冤罪」は、ネットで見かけた痴漢冤罪動画を見て、五秒で思いついたやつです。怒りはよい燃料になります。そして安産は名作を生む。シンプルかつ狂気多めで、お気に入りの作品です。


    「星砂」について:
    星砂の元ネタはストックで、かなり前からありました。
    星砂について調べた際、「元が虫の殻であり、サンゴみたいなもの」と知って、クリオネの食餌的なギャップが面白いと思って覚えていたんです。ただ、どう使っていいものかわからず、長年ネタメモで眠っていたのですが、「満潮」を書いた際、星砂ネタを思い出し、これはホラーに使えるのではないかと。ただ満潮は別のネタで完成してしまい、同じ「砂」で被るため、数話ずらした上で投稿しました。

    「星砂」ネタで怖がらせるにはどうしたらいいか。
    やはり「実は生きていた」というのが怖いだろう。星砂は数種類あるそうで、未知かつ危険な種類だった、という話がわかりやすい。入手方法は定番のお土産にして、子供がうっかり飲んでしまうというのはどうだろう。

    ……という辺りまではさくさく出たんですが、その後どんな惨劇が待ち受けるのかは、かなり悩んだ記憶。寄生虫的に皮膚の下で動き回るとか、出血に星砂が混じってるとか色々考えましたが、140字で過不足なく説明するにはややこしい内容は無理だと気付き、シンプルに「星砂が瘤を作る」という感じにしました。生物学的には妥当なラインですが、ホラーとしてはもうちょいインパクトがあってもよかったかも、と思います。瘤が爆発するとか……

    展開的にはわりとストレートというか定番の話ですが、「星砂」をホラーに使った作品は(多分)これが初だろうという部分で気に入ってる作品です。まあそんなことを言うと報告があったりしそうですがw

    このシリーズでは、長くネタメモで宿便化していた小ネタをかなり消化できたので、だいぶお通じがよくなった気がします。
  • 現在の投票集計

    四九。厠:2+2+1=5

    五三。祖母:2
    四六。皇帝:2
    九十。聖餐:1+1=2
    九一。召喚:2
    二十。星砂:2

    六。転生:1
    二七。封蝋:1
    七五。偶像:1
    十六。満潮:1
    六七。魔薬:1
    二九。蟋蟀:1
    五六。質草:1
    十三。残業:1
    一。畳:1

    「厠」が人気ですねー。
  • ドーモ、この投票の為だけにユーザー登録した
    「一日三十時間のアニメ視聴」でおなじみのアナタの後輩ISデス。
    今期は量を控えるつもりだったのに結局16本視聴シマシタ。

    本題。
    選定にかなり時間かかりました。
    まず厳しめ判定で選抜して40数作。
    第2選抜で20数作に縛り
    第3選抜で13作。
    この時点で全部1位でいいじゃんと思いつつ最終選抜の結果↓

    1位:四五。同期
    2位:四八。豹変
    3位:七三。擬娩

    となりました。
    ちなみに最終選抜まで残った他の10作品は

    五。歯科
    十二。贈物
    十五。糠床
    三五。鞦韆
    三九。幻痛
    四四。蟻
    四九。厠
    七六。煎餅
    八七。端緒
    九七。忠犬

    でした。
    なんとなくですが「二二。疾走」~「三四。頭巾」と「四四。蟻」~「四九。厠」辺りまでが一番筆が乗ってる様に感じました。
    何はともあれ百話組手お疲れ様でした。
  • >菊丸メガネさん

    おお! 
    まさかアカウント取って来るとは……しかも投票のためだけにw
    投票頼みはしたが、転載して追加しようと思ってた。

    ということで、「茉莉禍反省会」で登場した後輩ISこと菊丸さんです。身内感想組で、全話感想いただいております。毎度感謝です。
    16アニメ視聴って、いつ寝てんだ。

    さて、選ばれたのは、「同期」「豹変」「擬娩」の三つですね。
    うむ、見事に被りなし。そしてベスト10まで。
    まあせっかくなので、被ったもの以外は三行コメントを入れつつ、
    「同期」については詳しく語ってみたいと思います。

    「豹変」は、湾多さんの短編、「列をなす者たち」からヒントを得ています。ここで書いた応援コメントで思いついた「同乗者の無茶ぶりが怖い」を140字に落とし込んだ作品というか。割とこういうパターンで小説書くこと多いです、私。アレンジャーの本領と言うところかと。
    https://kakuyomu.jp/works/16818023213855016099

    「擬娩(くせやみ)」は、20年ばかり前に東京住まいの文芸部の後輩(といっても相当疎遠)と話した際、「何かネタくれ」と頼んで教えてもらった言葉です。(当時から習性が変わってない)
    教えてもらったはいいものの、どう料理していいかわからずネタ帳でくすぶっていましたが、今作でついにネタに出来ました。「くせやみ」の説明が入らず、読者の検索頼りになりましたが、医者の目線でも何が起こっているのかわからないので、これはこれでありかな、と。いつか後輩に自慢するつもりです。

    「歯科」は、そもそも自分に見えない口内をいじられる時点で恐怖という点を、「医者かわからない誰かにいじられたらもっと怖い」と広げてネタにしたもの。私の行く歯科医では医者が来るまで施術台の上で待たされて、誰が来るかわからないので、その経験から書きました。世の中には目隠しをされる歯医者もあるそうな。

    「贈物」はシンプルイズベスト。日本では銃乱射事件は珍しいですが、こんなサンタがいたらはかどりますね。(何が)

    「糠床」は、読者に引かれそうだと思いながら投稿した記憶。竹の子と猫を誤解させる叙述トリックがなかなか浮かばず難儀しましたが、「縁の下」は我ながらアイデアだったと思います。肉の漬物は実在します。

    「幻痛」は、英語で「ファントムペイン」なところから幻=幽霊のようなもの=幽霊相手ならHできる?と。英訳知らないと意味不明だと書き終えてから反省しました。股間の事故と幽霊をスムーズに繋げるにはタクシーの運転手がいいとなり、完成。

    「蟻」は、まず恐怖の題材として蟻から出発。蟻を見つけた子供が辿るとそこには……まで考えたものの、何を運べば怖いのか悩みました。結局死者の耳の穴から出てきて、何か運び出してる、という展開にしたものの、何を運べばいいか決まらず「脳みその欠片」とか色々考えた末、「白いビーズぽい何か」というよくわからない表現にしました。私にもあれが何なのかわかりません。ホラーのいいところです。

    「厠」は上で書きまくったので割愛。

    「煎餅」は、これも昔からのストックネタでした。「近所の怪人物が動物の煎餅を集めている」というもので、いつかその手のホラーの導入に使えそうと思いつつ出せず仕舞いだったものをお蔵出し。まさかスカウトだったとは、私も書いて初めて知りましたw

    「端緒」は、都市伝説のアレとか紐切りとかの合体ネタ。カクヨムのお題「ささくれ」から考えました。視神経だと被るのでオチをどうするか相当悩んだ記憶。堪忍袋の緒を思いついた自分を褒めたい。タイトルも気に入ってます。

    「忠犬」は、猫の話はあるのに犬はないなと。犬小屋に宝物を貯めてる話は、「動物のお医者さん」(漫画)で、そんなエピソードがあったので、そこから。梶野は犬を飼ったことがないのでだいたい創作から犬の知識を得ています。生粋の猫派です。毎回ひどい目に合せてるけど。


    「同期」について:
    この話の出発点は「人形」から。人形って有無を言わさず怖い、ホラーの代表アイテムなので、これは使っておきたいと思っていました。とはいえ日本人形なんかは手垢がつきすぎているので、誰でも知っていて雰囲気があるものとしてマネキンをチョイス。

    ですが、ここからアイデアがまとまらず、何十話もうんうん転がした末、出て来た一文が「店を開けるとマネキンが首を吊っていた」
    とりあえずインパクトを確保して、ここから話を広げたものの、何故か経営再建の話となり、「ホラーじゃないなこれ」と思いつつも、たまにはこういう箸休めもあっていいか、と採用した次第。

    語り手はとくに言及ないですが、この店の店長です。
    名店の新入社員として入社した際、マネキンも新調されたので「同期」。自分が一番年上なので、昔なじみのマネキンを同期と呼んで可愛がってる、みたいな設定。店は商店街にある、昔は流行の最先端だった、でも今はさびれて常連しか来ないような店を想定していました。

    同期のマネキンに味をしめて、店内ディスプレイを片っ端から吊り下げるとか、そういう案もありましたが、140字に収まらない&最初のインパクトが薄れると考えて不採用にした記憶。

    ぶっちゃけ、こういう「なんだかちょっといい話」に落ち着かせる方が私は向いているんだな、と思わせる作品でした。あと、どう転がしてもホラーにならんもんはならん、ということも。


    >なんとなくですが「二二。疾走」~「三四。頭巾」と「四四。蟻」~「四九。厠」辺りまでが一番筆が乗ってる様に感じました。

    正直、自分ではどこで筆が乗ってるとかよくわからんw
    最後辺りはキチキチだったが、それでもその頃の作品がダメだったとは思ってないし。
    まあでも、何かしら濃淡はあってもおかしくないし、人によって「初期が好き」とか「最後らへんの必死さが笑える」とか好みが分かれるところかもw

    わざわざ出張サンクス! いつも感想ありがとう!
    「茉莉禍反省会」もいい加減完結させねばなので、また読んでもらえれば。
  • 現在の投票順位


    四九。厠:2+2+1=5

    二十。星砂:2
    四五。同期:2
    四六。皇帝:2
    五三。祖母:2
    九十。聖餐:1+1=2
    九一。召喚:2

    一。畳:1
    六。転生:1
    十三。残業:1
    十六。満潮:1
    二七。封蝋:1
    二九。蟋蟀:1
    四八。豹変:1
    五六。質草:1
    六七。魔薬:1
    七三。擬娩:1
    七五。偶像:1


    順番に並べてみました。
    ううむ。この被りの少なさよ……w
  • 改めまして、お疲れさまでした。
    特に好きだったものから選んでみました。

    1.「二九。蟋蟀」(壮大な映画を見ているようでした)
    2.「六。転生」(ポジティブ思考の主人公がツボでした)
    3.「七二。万博」(こういうの好きです。催しが全部「蠱読」内のネタだったら読者的にはもっと嬉しいのでは、とも思いました)

    他には「十七。交代」「三一。虻」が印象に残っています。

    読んでいる時間も、投票するものを選ぶ時間も、とても楽しかったです。
    ありがとうございました。
  • >ゆげさん

    ゆっくり読まれて、ついにゴールインされましたね。
    ホラー苦手と聞いてたので大丈夫か心配でしたが、満足いただけたようで安心しました。お疲れさまです。

    投票の方は……なるほどなるほど。
    やはりホラーテイスト薄めの方が好みという感じですね。
    いや、これはこれで全方位に向けて書いた意味があったということで、喜ばしい結果だと思います。「蟋蟀」はポイント被ってますし。

    さて解説に入りましょうか。
    「蟋蟀」はすでに取り上げたので、メインは「転生」で。
    その他はざっくりと触れていきましょうか。


    「万博」は、実はゆげさんに感想もらった際、一昨年のじっくり感想企画でゆげさんが参加された作品のラストが、こういう全部盛りな終わり方だったな、と思い出しました。そう考えると、全部「蟲読」ネタでもよかったかもしれません。これで締めるべしという感想ももらってて、順番いじるのも検討しましたが、結局ハマらずそのままです。

    ……そうですねえ。手が入れられそうなら、「万博」の内容を蟲読オンリーに出来るか試してみましょうか。上手くいったら「*」つけときますんで、また見に来てください。

    ちなみに「万博」の元は、当然今準備中の大阪万博です。「中身がない」という批判が多いので、「どんな万博なら面白いだろ」と考えて生まれました。私は関西なので万博楽しみです。夢洲は「神風VS」の舞台ですしね!w

    「交代」は、確か冬のホラーを書こうとしたものです。話す雪だるまは童話とかでよく見るので、逆に裏切られたら怖いなとか。まあ結果的に裏切り返してるんですけどw 毒親ってテーマも好きで、いずれ何か書いてみたいと思ってます。

    「虻」は、「人間を脱皮して生まれる正体不明の何か」という絵面だけで書いた作品です。プロットは秒で浮かんだんですが、問題は何が生まれるか。140字じゃ描写は入らないので字面で怖い!と思える何かが見つからなくて。最初は「蠅」でしたが、いかにも有りがちなので一捻り加えて「虻」にしました。あの丸々して人を刺す辺りが、蠅より気持ち悪くて気に入っています。正体不明だけど。


    「転生」について:
    この話を思いついた発端は、ラノベで流行(といってもそろそろ減って来た?)の転生ジャンルへの当てこすりです。私は個人的に転生ものが受け付けず、ほぼ読みません。異世界転移とか召喚とかは許せるんですが、どうもあのリセット感覚で現世を捨てて「強くてニューゲーム」というご都合主義が肌に合わなくて。

    なので、すみません。この話はポジティブというより、状況がよくわかってないアホの子の話ですw
    バラ色の転生が当然だと信じ切ってる主人公を丸め込むべく、「地獄行き」をそれっぽく伝えてるだけ、という解釈もできると思います。神様は残酷。

    この作品は、異世界=地獄が読み取れるかどうかで、初期では一番手を加えた作品です。感想コメを読めばわかりますが、湾多さんは初稿で読み取れたんですね。その後はほぼ誰もわからず、コメントを見て正解を知る……という展開が続いたので、ちょっと難しかったかなと「トーカツ=等活地獄」などを加えてみました。が、これもあまりヒントとして生きてはいませんよね……読者に絶妙に読み取らせるという塩梅は本当に難しい。上手い手があれば、まだ手を加えたい作品です。

    あと、この作品には奇妙な謎がありまして。
    「風が吹けば何度でも蘇る」という部分、私は子供の頃に何かの本で読んで覚えていて、確かそれは「修羅界」の説明だったと思うんですが、書く際にネットで調べても出て来ず、該当したのは「等活地獄」
    だけだったんです。それで話を修羅界転生でなく地獄に変えたわけですが、感想で二人から「私もその話読んだことがある」と言われまして。どちらも出自は覚えてないようですが、どうも私と同じ本を読んでた感じなんですよね。この本、一体なんだろう?という……なんとなく水木しげるな気がするんですけど。どなたか知ってたら教えて欲しいところです。

    作品的には「牛頭馬頭」を上手く出せたり、細かな工夫は上手くいってたようで、感想でも評価よかった気がします。それだけにもう一工夫。もう一詰めが何かあれば……と思っています。140字は短いからこそ手を加えやすく、いつまでも考えてしまいますね。

    ということで、「転生」の解説でした!
    感想&ご投票、ありがとうございます。
    140字なので、いつでも気軽に読み返しに来てくださいw
  • 現在の投票順位


    四九。厠:2+2+1=5

    二九。蟋蟀:1+2=3

    六。転生:1+1=2
    二十。星砂:2
    四五。同期:2
    四六。皇帝:2
    五三。祖母:2
    九十。聖餐:1+1=2
    九一。召喚:2

    一。畳:1
    十三。残業:1
    十六。満潮:1
    二七。封蝋:1
    三一。虻:1
    四八。豹変:1
    五六。質草:1
    六七。魔薬:1
    七三。擬娩:1
    七五。偶像:1

    まさかの「蟋蟀」二位浮上w
    投票は無期限に受け付けていますので、読み終えた方はお気軽にご参加くださいー。
  • 解説ありがとうございました。「転生」はアホの子のお話でしたか。「風が吹くと~」の元ネタは知らなかったのですが、改めて読み返してもやっぱり好きです。裏話聞けるの嬉しいですね。

    「万博」に*がついていたので読んできました。あーあったあったと思い出しながら探して読み直したりして楽しかったです。気軽に読み返せるところがいいですね。ただ「生き人形」が分かりませんでした。マネキン?でしょうか…

    あと、集計のところですが「虻」ではなく「万博」に一票でした^^
  • >ゆげさん

    解説、楽しんでいただけたなら幸いです。

    「生き人形」は、「十。悪妻」に出て来た「帰って来たフィギュア」ですね。マネキンは数いないですから。でも、マネキンも一緒にパレードしてると思います。その意味で「生き人形」にしましたんでw

    「万博」については、やはり書き直して正解でしたね。ご指摘に感謝します。

    おっと、勘違いしてました。投票は「万博」でしたね。
    集計やり直しておきます!

  • 現在の投票順位


    四九。厠:2+2+1=5

    二九。蟋蟀:1+2=3

    六。転生:1+1=2
    二十。星砂:2
    四五。同期:2
    四六。皇帝:2
    五三。祖母:2
    九十。聖餐:1+1=2
    九一。召喚:2

    一。畳:1
    十三。残業:1
    十六。満潮:1
    二七。封蝋:1
    四八。豹変:1
    五六。質草:1
    六七。魔薬:1
    七二。万博:1
    七三。擬娩:1
    七五。偶像:1
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