『版元直営の公募のメモ』の「純文学系公募の特色について」
(
https://kakuyomu.jp/works/16816700427594649440/episodes/16816927860120737564)
に、第45回すばる文学賞受賞作、永井みみ氏「ミシンと金魚」と、石田夏穂氏「我が友、スミス」の感想を追記しました。
どちらの作品も、とても面白かったです。
さて、純文学系公募の五大メジャーを一通り読んでみて、結構違いがあるもんだなぁと感じました。
文學界新人賞=正統派
群像新人文学賞=トガってる
新潮新人賞=一番いわゆる純文学っぽい?
すばる文学賞=読みやすく、ユーモラス
文藝賞=表現としての革新性が求められる?
というのが、私の個人的な感想。
文學界新人賞と新潮新人賞、群像新人文学賞と文藝賞がそれぞれ似ているように感じたのですが、文學界新人賞と新潮新人賞だと文學界新人賞の方が少しエンタメより、群像新人文学賞と文藝賞だと、群像新人文学賞の方がイマドキっぽいパンクみがあるように感じました。
すばる文学賞は一番さらっと読みやすく、エンタメぽいと思いました。
ただ、直近の受賞作しか読んでいないので、もう何年分か遡って読んでみると、また違った感想になるかも。
今回読み比べたなかでは、ワタシ的には文學界新人賞とすばる文学賞が一番読んでしっくりくる感じでした。暫定的ですが、「マイ・推し公募」確定です。
角川さんも沢山公募をやっているので、公募チャレンジ・ガチ勢の方は、このように水平読みでいろいろ受賞作の読み比べをしてみるといいのかも。
案外、「俺、こっちのレーベルの公募に出した方が評価されるんじゃね?」的な発見があるかも……?