こんばんは!
第3章最終話
Ⅲ-10 研磨という魔法
更新してます。
https://kakuyomu.jp/works/16817330661224768446このお話の中でいちばん苦労した回でした。
以下、ネタバレありの解説です。
●歩留まり(ぶどまり)
原石と、完成した裸石(ルース)を比べたときに、どれくらい重さが減ったか。
通常は、歩留まり率としてその割合を算出します。
「歩留まりを気にせず行け」ってことは、「どれだけ無駄にしても構わないから、良いカッティングをしろ」っていう……研磨師にとっては心強い言葉かなと思います。
本来であれば、商会の利益を考えれば歩留まりはできるだけ少なくした方が良いのですが、今回は特例としてそういう声掛けをしたのでした。
●星が浮かびあがるカッティング
宝石研磨についてまったくの無知だったにも関わらず、なぜかこのお話を書こうと決めたわたし。
こんなカッティングがあったらいいなーと妄想したうちのひとつが、模様が浮かび上がるカッティングでした。
……で、調べたらやっぱり既に前例がいくつかありました。
いろんなパターンがあったので、この世界の環境でもできそうなカッティングデザインを選んでお話にふんわりと落としこみました。
基本的には面で構成されているデザイン。小学校の算数の図形パズルみたいに、三角形を組み合わせて模様をつくるようなイメージです。
●角度を一定にするための器具
ぼやかしましたが、今で言うファセッターみたいな器具を開発したような感じ。
角度を固定するだけならいろんな方法がありそうだなーと思ったので、ぼやかしました。
さて、明日から第4章。
日曜に完結といいつつ、まだまだすこし物語は波立ちます。
土日は2話ずつ更新します。あと3日、よろしくお願いします!
星のカッティング、図を入れようと思ったけど心折れました。
正面から見ると五角形、その奥に星、です!!笑