• 異世界ファンタジー

※真祖と悪魔の娘アニマに関する、未開示並びに今後変更する可能性のあるネタバレがありますん

 ゾロアスターの神とアニマ世界の神及び天使の相関関係。ついでに基底世界ヴァンパイアとパンダとの繋がり。

 ゾロアスター教の最高神アフラマズダーは創世神イルに、善神の長スプンタ・マンユ及び太陽神ミスラは女神サンナに、悪神アンラ・マンユは女神アリアにそれぞれ対応し、アンラ・マンユの母ジャヒーは基底世界の|はじまりの神祖《プライマルゴッド》クレセント・ヴァンプに対応する。
 クレセント・ヴァンプの意味は膨張拡大(クレシェンド)していく多元宇宙を産む妊婦(ヴァンプ)みたいなニュアンスで、何もなかった虚無の空間に世界を産み出し、ゼロを1に変えた本当の意味での始まりの創造神を指す造語。
 後に産まれた神々が創世神となり、基底世界を基にして数多の異世界を産み出しており、『神祖と悪魔の娘アニマ』の舞台である異世界カナンもその一つ。
 またクレセント・ヴァンプは女神アリアの母であり、すべての神々の祖先たる神祖のヴァンパイア。神祖の種族的特徴や権能は娘アリアと孫のアニマにのみ受け継がれている。

※ここから
 『ヴァンパイアとパンダ』の設定になるため『神祖と悪魔の娘アニマ』には恐らく出てこない話。
 まず盛大なネタバレとして、クレセント・ヴァンプは『ヴァンパイアとパンダ』におけるダブル主人公の片割れ、吸血鬼のミカと同一存在。
 クレセント・ヴァンプはすべての世界の元となった二つの基底世界を産み出した|七大神《グレーテストセブン》の一人・亜人の神で、世界がまだ存在しなかった虚無の空間にただ一人存在した太初の存在。
 七大神の成り立ちは、まず亜人の神が自身と同じ能力を持った別精神の分身体である魔族の神を産み、魔族の神がさらに分身体を産み、二重コピーでできた3番目の神は自身の持つ獣性を捨て去って人間の神となった。この時捨て去った獣性は4つに分かれ、獣(地上の生物)の神、鳥(空の生物)の神、魚(海の生物)の神、虫(爬虫類や微生物を含む小さな存在)の神となった。
※ここまで


※以下は、ゾロアスター神話の神々と異世界カナンの神や悪魔、天使の相関関係

・善神群アムシャスプンタ(インド神話では悪魔アスラ)
 創造神アフラマズダーの下に居る7人の善なる神。七大天使とも。

1.スプンタ・マンユ(太陽神ミスラを内包)
 人類の守護神。最高神アフラマズダーと同一視されることもある。

 アフラマズダーこと創世神イルの別称であり二大神の片割れを意味する名前だったが、後に人気が高まり最高神の一人に格上げされた太陽神ミスラこと太陽の女神サンナにその役割を奪われた。

2.ウォフ・マナフ
 善い思考の神格化。アフラマズダーの言葉を人間に伝える。人間の善行悪行を記録し、死後審判を下す裁きの神。
 アカ・マナフの敵対者。

 属性や繋がりが薄いが、天界のメッセンジャー三大天使ガブリエルに対応。

3.アシャ・ワヒシュタ
 聖なる火の守護者。
 ドゥルジ(不浄)の敵対者。

 聖なる浄化の炎の剣を持つ三大天使ミカエルに対応。

4.スプンタ・アールマティ
 大地の女神。
 タローマティ(背教)と敵対。

 大地を司る四大龍アルマティックドラゴンに対応。
 アルマティックドラゴンは異世界カナンにおける純粋なドラゴン種の始祖。基底世界の龍神・無限輪廻龍(インフィニティサンサーラナーガ)が産んだ卵を創世神イルが貰い受け、そこから孵った双子龍の妹。姉龍は卵から孵るとすぐに自立し、束縛を嫌って宇宙へと飛び立ったが、妹龍はイルの元に残り養子となった。

5.クシャスラ(フシャスラ・ワルヤ)
 鉱物を司り、世界の終焉では灼熱の溶岩で世界を浄化する。
 悪神サルワ(無秩序)の敵対者。

 土の天使にして審判の炎の剣を持つウリエルに相当。

6.ハルワタート
 水の守護神。季節を司る。アムルタートとは密接不可分の存在とされる。
 悪神タルウィ(熱)の敵対者。
 
 双子天使ハールートに相当。色々未定。

7.アムルタート
 植物の守護神。食物を司る。
 悪神ザリチュ(渇き)の敵対者。

 双子天使マールートに相当。同上で色々未定。

番外1.アナーヒター
 川や水を司る水神。すべての水の源を守護するとされている。スプンタ・マンユやミスラと並び最も人気の高い女神。
 金星を担当するためイシュタルやアナト、アスタロトに習合される。

 異世界カナンにおいては、すべての水の源は海と見なせることから、連想で海の女神アーシラトに割り当てている。アーシラトはアスタロトの原型でもあるので、まぁいいだろう。


・悪神ダエーワ(インド神話では善神ディーヴァダッタ)

1.アンラ・マンユ
 死と闇と月の悪神。魔王の中の魔王。すべての悪の根源。
 アーリマン、アフリマンとも呼ばれる。

 二大神の一柱、死と月の女神アリアの異名。

2.アカ・マナフ(別パターンではナース)
 よくわからん。たぶん悪い思考、邪智の神格化?
 サタン?

3.ドゥルジ(別パターンでは稲妻の魔王インドラ)
 不義と偽りの魔王。
 ハエの姿で飛び回り、腐敗した死体を媒介して疫病と死をばらまく不浄の存在。死体を食らいドゥルジを追い払う猛禽類と犬に弱い。また死体を火葬すればドゥルジの災厄を防げる。

 偽りを意味する虚飾の罪は傲慢の一部なので、傲慢のルキフェルに対応するが、その性質自体が虚偽に包まれている。ルキフェルは傲慢ではあるが嘘をつかず、尊大な態度は実力に裏打ちされたたしかな物であるし、光をもたらす天使であるから、腐敗や疫病とはむしろ正反対の浄化・消滅の力を持っている。
 この虚飾の風説は、ルキフェルと仲の悪い太陽の女神サンナによって流布された事実無根のものであり、ルキフェルをわずかでも知る者であれば、ドゥルジの特性を聞いてルキフェルを連想することは決してない。

4.サルワ
 無秩序の魔王。
 インドの暴風神ルドラ、後の破壊神シヴァと同じ存在。

 嵐を司る暴風の魔王バアルに相当する。
 ついでに北欧の大神オーディンとも重なる。

5.タローマティ(別パターンではノーンハスヤ)
 人を神に背かせようとする背教の魔王。

 大地の四大龍アルマティックドラゴンの双子の姉龍クロマティックドラゴンに相当。第五元素アイテール(エーテル)を司るドラゴンで、四大元素を司る四大龍が、本当は五大龍であり、五体目の元素龍として近年発見された存在。宇宙空間を回遊して月に棲むため、地上では長らく観測されていなかった。宇宙空間に満ちた膨大なアイテールを取り込んで利用するので、世界が消えてなくならない限りはほぼ無限の魔力を操る事が可能。

6.タルウィ
 熱の魔王。よくわからん。猛暑で農作物とかを不作にするのかな?

7.ザリチュ
 渇きの魔王。よくわからん。干ばつ?

番外1.アエーシュマ・ダエーワ
 狂暴を意味し、怒りと暴力を司る魔王。酒に酔って眠ったり、性格が変わるのを誘発する力もある。ついでに家畜に害を与える。

 天使サマエル及び堕天使アスモデウスの異名。
 酒!暴力!セックス!の三大欲求の体現者。
 サマエルは楽園に居た頃のアダムに葡萄の木を与えた天使で、酒による堕落を促したエピソードと絡める。

番外2.アジダ・ハーカ
 三つ首の邪龍。傷口から爬虫類が産まれる怪物。
 アンラ・マンユの配下で、すべての悪の根源を成す存在。
 アフラマズダーの息子である火の神アータルと太陽神ミスラの敵対者。英雄スラエータオナと戦いダマーヴァンド山の地下に幽閉されたが、世界の終わりには復活して地上の生物の3分の1を食らい尽くしてから、英雄クルサースパに殺されると予言されている。

 アンラ・マンユに対応する女神アリアの眷属であるベヒーモスの変化形態の一つ。地上においては巨龍形態がバハムートと呼ばれるのと同様に、三つ首邪龍の形態はアジダ・ハーカと呼ばれ、標準形態である巨獣ベヒーモスとは関係のない別個体の三頭の怪物だと思われている。

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