人間の社会が、そして世界が最も荒れていた戦乱の時代に産まれたのが龍の巫女エコール。
彼女は12歳までは祖国グランヴァニアで暮らし、龍王グラニアと四大龍になる以前のキナリによって、産まれて間もない小龍達と共に育てられた。
その際、魔法関連の技術はグラニアから、近接戦闘術はキナリから教わっている。
キナリの実の姉は初代龍の巫女であるソレイルなので、姉が編み出したソレイル流剣闘術をキナリは誰よりも良く知っており、歴代の龍の巫女にその技術を教えるのが通例となっていたのだ。
補足しておくとキナリは四大龍になって以降、自身の縄張りを持つようになりグランヴァニアを出たため、龍の巫女への剣闘術の指南はグラニアが担当する様になった。しかしグラニアはキナリほど剣闘術に精通しているわけではないのでその指導には粗が多く、キナリが担当していた時期よりも指導の質が落ちている。