第一回かぎろ杯 学校一の美少女篇
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890930882

というのをやっていました。僕を除くと17名の作家さんにご参加いただきました。ありがとうございました。

こちらの近況ノートも併せてご覧ください(参加作品への感想が書かれています)→https://kakuyomu.jp/users/kagiro_/news/1177354054890974816


というわけで


結果発表いくぞおおおおウオオオオオオ





★★★第一回かぎろ杯 結果発表★★★





かぎろ「じゃあやっていきましょう。講評とか初めてでどういう形式でやればいいのか悩んでいたのですが、なんかこういうのをひとりでやるのがすっごい心細くなってきたので、せめて寂しさを紛らすため、いま手元にあった物に話しかけながら進行していきたいと思います。レシートさん、脱酸素剤さん、よろしくお願いします」

レシート「手元にあった物その1、ファミマのレシートです。好きな文章は、伊坂幸太郎作品、野﨑まど作品の文章です。よろしくお願いします」

脱酸素剤「手元にあった物その2、おせんべいの袋に入ってた脱酸素剤です。好きな美少女は、『紅』の九鳳院紫、『Fate/Grand Order』のアナちゃんです。よろしくお願いします」

かぎろ「なんかめっちゃ長文になってしまったので、選考理由なぞどうでもいいのだァーッという方は一気に一番下までスクロールすると受賞作一覧がありますので見るなりしてください。それでは早速、大賞から発表していきましょう」


★大賞選定★


かぎろ「正直これは、あんまり迷わなかったです。今回は『エンターテインメント性』『文章力』『キャラクター(主に美少女)の魅力』の3点を重視して考えたのですが、その全てにおいて抜きんでた作品がひとつだけありました」

レシート「選定基準は事前に告知しなかったので怒られても仕方ないのですが許してください。あとこれはあくまでも『かぎろが考えるエンタメと文章力と魅力』ですので、主催者の好みが多分に含まれていることをご理解ください」

脱酸素剤「まあ企画趣旨に『独断と偏見で』選ぶって最初から書いてあったし」

かぎろ「というわけで発表したいと思います。第一回かぎろ杯、大賞作品は……

古川 奏さん『学校一の美少女が金の斧か銀の斧か聞くやつで生計を立てていたんだが?』

です! おめでとうございます!」

レシート「おめでとうございます!」

脱酸素剤「おめでとうございます!」

かぎろ「『金の斧と銀の斧』などの名で知られる童話を現代風なボーイミーツガールにアップデートした本作。主人公の束林蒼平くんは高校生であり、きこりです。物語の冒頭で、束林くんは、きこりに代々受け継がれてきた斧を池に落としてしまいました。すると池から光り輝く女神が現れるのですが、よく見たらその女神は、山野中高校二年三組に属する学校一の美少女、小森瑞菜さんだったのです」

脱酸素剤「ではまずセブンイレブンのレシートさんに『文章力』について語ってもらいましょう」

レシート「ファミマです。まず本作は文章がとても良いですよね。僕は小説の文章について『①リズミカル』『②過不足なく想像力を刺激する』『③言葉選びに遊び心がある』といった3点を押さえているものに魅力を感じます。本作は、①~③の全てを満たしていましたね。本当だったらこれらについて長々と語ったんですが長くなりすぎたので削りました。でも③についてだけは言わせてください」

脱酸素剤「言葉選びに遊び心というと、どういった感じなんですか?」

レシート「そうですね。本作には、例えば、最初の方に『代々』という言葉が頻出します。既に読まれた方はお気づきの通り、別にこれは意味を伝えるだけだったら『代々』を何度も使わなくてもいいんですよ。だけどあえて、使った。それは作者さんがそっちの方が新しくて楽しいよなって思われたからなんじゃないかと推測しています。遊び心ですよね。実際、良い味が出ていました」

かぎろ「他にもたくさんありますよね、遊び心。たぶんそれは、作者の古川 奏さんが、言葉のことが本当に好きで、大切にしているからなんじゃないかって思うんですけど」

レシート「小説や、言葉を使う創作のいいところというのは、平凡な言葉やダサい言葉でも輝きを持たせられるところだと思っています。束林くんが声に出した告白と、小森さんの返事は、抜き出してみただけでは何でもないような言葉でした。しかし、物語のうねりの中にあるからこそ、それは感動を呼ぶことができます。あと『女神』のニュアンスが変わった瞬間も痺れましたね。言葉への愛を感じました」

脱酸素剤「愛といえば、小森さん可愛いですよね。すっごい個人的な好みで言わせてもらっちゃうと、第一回かぎろ杯で一番可愛い気がする」

かぎろ「わかります」

脱酸素剤「僕、弱気な女子好きなんですよ。すぐ泣いちゃう子とか。そんでもってその弱気な女子が、自分の弱気をなんとか吹き飛ばそうと頑張ってる姿に惚れます。まさに小森さんですよね。あと何よりラストシーンだなあ」

レシート「池の女神ならではのあれですよね。水属性だからこその。色っぽかったな~」

脱酸素剤「いや、まあそこもあるんですけど(笑)、弱気な女子がたくましさを見せるっていうのがいいんですよね。弱さもあるけど、それだけじゃない。本当は僕は強さが好きなのかも。あとヒロインを引き立てるヒーロー・束林くんの存在も良かったですね。おどおどしてるけれど、肝心なところで外さない」

かぎろ「なんかふたりとも、庇護欲を掻き立てられるんですよね。応援してあげたくなる」

脱酸素剤「女神という存在でありながら、なんか家庭的というか生活感あるというか、そういうギャップも良かったですね~」

レシート「さてそれでは最後に受賞作のエンタメ性について、かぎろさんどうぞ」

かぎろ「はい。これはもう、押さえるべきところを押さえているという点で多くの人に納得していただけるんじゃないかって思います。少年と少女が出会う。秘密を共有し、関係が生まれて育まれる。脅威の訪れ、日常の崩壊。少年は少女をカッコ良く助ける。戻る平穏。手を繋ぐふたり」

脱酸素剤「様式を綺麗になぞっていますよね」

かぎろ「そうですね。だからこそ、5000字の短編であるのにもかかわらず満腹感が得られる。あと効果的なところに効果的なモノローグが挟まれることで、読者のテンションを上げることにも成功していると思います」

レシート「器用ですよね。そのうえ、独自のエモーションも盛り込んでいる。技術と個性が合わさったらもう最強ですよ」

かぎろ「読んだ後、ンッフッフまじか~~って声が出てニヤニヤしちゃうくらいには感動しましたね」

脱酸素剤「感動の発露がわかりにくいな」

かぎろ「というわけで、大賞受賞作品『学校一の美少女が金の斧か銀の斧か聞くやつで生計を立てていたんだが?』の大賞選定理由について語りました! 改めまして、古川 奏さん、ご参加ありがとうございました! イエーイ!」

レシート「それでは特別賞の選考に移っていきますか!」

脱酸素剤「どんどんいきましょう!」


★特別賞選定★


かぎろ「ノリで選ぶ賞のコーナーです。ノリで選んでいきましょう」

レシート「参加作品がけっこう多かったので、どんどん賞をあげちゃっていいのではないでしょうか」

脱酸素剤「ここからは大賞以上にかぎろの好みが反映されるので、選ばれなくても落ち込まないでください。選ばれなかったあなたの作品はきっとここ以外では大賞をとれます」

かぎろ「そんじゃまずはやっぱり、美少女が可愛いなっていう作品に何か贈りたいですよね」

レシート「美少女かわいいで賞とか」

脱酸素剤「でも意外と美少女の可愛さを積極的に前へ前へと押し出してくる作品は少なかった印象ですね」

かぎろ「個人的には、大賞作品の小森瑞菜さんはもちろんのこと、『学校一の美少女が朝から幼女でねこみみ(+しっぽ)モードだとは思わないんだが?』の佐東もずくさん、『学校一の美少女がちょっと変わった趣味を持ってるんだが?』の神月菫さん、『学校一の美少女がガダダーガ・ダーガダだが?』のガダダーガ・ダーガダさん、『学校一の美少女がおれを殺そうと必死なんだが?』の桃川雛子さんが好きでしたね」

脱酸素剤「その中から選ぶとしたら?」

かぎろ「うーん……佐東もずくさんかな。作品自体が可愛さ描写に特化していますし、猫耳しっぽ幼女っていう属性の強度もありますし」

レシート「でもちょっとあざとすぎないですか?」

かぎろ「何だァてめェそれがいいんだろうが!!」

レシート「キレた」

かぎろ「『急な約束』の『急』にわざわざ『きゅー』ってルビ振っちゃうところとか、身長が足りないから机の上のコップにジュース注ぐ時椅子の上に立つとことか、咳払いに合わせてぴくっと動く猫耳とか、可愛いところを挙げだしたらキリがない。可愛い。はい決定! しかも恋してる! 決定!」

脱酸素剤「というわけで、美少女カワイイ賞受賞作品は『学校一の美少女が朝から幼女でねこみみ(+しっぽ)モードだとは思わないんだが?』に決定しました! らとさん、素敵な作品をありがとうございました!」

レシート「おめでとうございます! で、次は何賞?」

かぎろ「コメディ書きとして、草不可避賞は選びたい」

レシート「笑った賞ということですか」

かぎろ「『学校一の美少女がガダダーガ・ダーガダだが?』『学校一の美少女が俺の転生した姿なんだが?』あたりかなあ。シチュエーション的には『学校一の美少女が金ローを見てたら弟が入ってきてセックスを始めたんだが?』も捨てがたい」

脱酸素剤「タイトルが強いのは『ガダダーガ・ダーガダ』ですよね」

かぎろ「でも僕、『転生した姿なんだが?』でもだいぶ笑ったんですよ。男子高校生ふたり(『俺』同士)の会話がツボで。怖いってセリフがけっこう多用されてるあそこらへんが脱力感あって好き」

レシート「終わり方も『えっ、あ、はい……。…………えぇ……』って感じで味がありましたね」

かぎろ「ただやっぱり、ガダダーガ・ダーガダを推したいかもしれないです。あの、ダーガダさんの写真見せてって言われて先住民の写真を見せて違ぇよってなるシーンみたいな、不意打ちの笑いが好きなので。あと僕、参加作者さんたちには、もっとタイトルで遊んでほしかったんですよ。そういう意味でも、ダガダーガ・ガーダガが一番ですかね」

脱酸素剤「ガダダーガ・ダーガダね」

かぎろ「草不可避賞受賞作品は、『学校一の美少女がガダダーガ・ダーガダだが?』に決定です! てこ/ひかりさん、素敵な作品をありがとうございました!」

レシート「あと3つくらい選びますか」

かぎろ「ラストがヤバイ賞とか贈呈したい」

脱酸素剤「というと、『学校一の美少女が私ではなくなったんだが?』とか、『学校一の美少女が俺の生き別れの姉だったんだが?』とか、『学校一の美少女がカーチャンと同じなんだが?』とかですかね。予想もしなかった場所へ連れていかれたという意味では『学校一の美少女が再デビューしたのだが?』もかな」

かぎろ「そうですね。一番ラストシーンすげ~ってなったのは『私ではなくなったんだが?』です。天然の美少女とか言われてる子がああいう笑みを浮かべるの、いいですね。読了後に読み返してみるとニヤニヤできる会話があるのも良かったです」

レシート「というわけで、ラストヤバ賞は『学校一の美少女が私ではなくなったんだが?』に決定です! B-taleさん、素敵な作品をありがとうございました!」

脱酸素剤「あと2つどうしよう」

かぎろ「ちょっとエッチな賞とかね」

レシート「うわ」

かぎろ「うわって何。エッチ要素は大事でしょ。どストレートなもの(『学校一の美少女がドスケベ淫乱ビッチなんだが?』『学校一の美少女がエロ同人作家なんだが?』)から、ちょっと婉曲したもの(『学校一の美少女が再デビューしたのだが?』『学校一の美少女がおれを殺そうと必死なんだが?』)まで様々でしたね」

脱酸素剤「後者ってどこがエッチなんですか」

かぎろ「『再デビューしたのだが?』の美少女・夏海さんは洗脳されて目が死んでますし、『おれを殺そうと必死なんだが?』の美少女・雛子さんは好きな人の一部を食べたいドSじゃないですか」

レシート「?」

脱酸素剤「?」

かぎろ「でもまあ後者の2作は、作者さんとしてはエッチを目指して書いたわけじゃないかもしれないですね。そういう意味でも『エロ同人作家なんだが?』の方を推します。会話がアホっぽくて(褒め言葉)、楽しいエロコメでした」

脱酸素剤「そういうわけらしいので、ちょっとエッチな賞は『学校一の美少女がエロ同人作家なんだが?』に決定しました! 黒雨ゆあさん、素敵な作品をありがとうございました!」

レシート「次はカーギロ文学賞とかはどうですか?」

かぎろ「言いたいだけでしょ。でも、いいですね。良い感じの文章力がある作品に贈りましょう。僕には真似できない独特の文体を持つ作者さんにたくさんご参加いただけたので」

脱酸素剤「柔らかな文体の『学校一の美少女が明らかにガチのオタクなんだが?』や、素敵な言葉選びの『学校一の美少女がおれを殺そうと必死なんだが?』、端正な文章を繰り出す『学校一の美少女が俺の転生した姿なんだが?』あたりでしょうか」

かぎろ「どれも素晴らしいんですけど、より個性的でより巧いなあと思ったのは『おれを殺そうと必死なんだが?』かな……。楽しいんですよ文章読んでて。硬い文章の中に不意に柔らかみがあったりするのが好きなんです。あとはシンプルに、情景が想像しやすい。巧いです」

レシート「それでは、カーギロ文学賞は『学校一の美少女がおれを殺そうと必死なんだが?』に決定です! 鎖えいしさん、素敵な作品をありがとうございました!」

脱酸素剤「5つ選んだしこんなところですかね」

かぎろ「ちょっと待った。あれ忘れてた。市立科学館の年パス賞」

脱酸素剤「なにそれ」

かぎろ「いや、『学校一の美少女がちょっと変わった趣味を持ってるんだが?』の美少女・神月菫さんって市立科学館の年間パスポート持ってる科学オタクなんですよ。こちらが知らない領域の知識が豊富な美少女っていうのが僕は好きで」

レシート「好きなものに一途だったり、知らない世界を教えてくれる子って、確かに魅力的」

かぎろ「ディズニーランドの年パスとは違いますしね」

脱酸素剤「そこにこだわるのはわからん」

かぎろ「『学校一の美少女がちょっと変わった趣味を持ってるんだが?』には市立科学館の年パス賞を差し上げます! おんせんたまごさん、素敵な作品をありがとうございました! 以上、特別賞の選定でした!」


★終わりに★


かぎろ「はあ、やり遂げた。長くなってしまいましたね。えっ長! 何で!? まあとにかく、17作品ものご応募ありがとうございました。大賞作品にはお約束通り後日レビューを書きにうかがいたいと思います。特別賞作品にも★を入れにいこうかな。はあ~楽しかった。ですが疲れたのでしばらくやりません。レシートと脱酸素剤と会話するのもアホらしくなってきました。捨てとこ。改めまして、みなさま、このたびは第一回かぎろ杯にご参加ありがとうございました! また来年以降~!」



★受賞作品一覧★

第一回かぎろ杯大賞
古川 奏さん『学校一の美少女が金の斧か銀の斧か聞くやつで生計を立てていたんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890981884

美少女カワイイ賞
らとさん『学校一の美少女が朝から幼女でねこみみ(+しっぽ)モードだとは思わないんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890934404

草不可避賞
てこ/ひかりさん『学校一の美少女がガダダーガ・ダーガダだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890956902

ラストヤバ賞
B-taleさん『学校一の美少女が私ではなくなったんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891006238

ちょっとエッチな賞
黒雨ゆあさん『学校一の美少女がエロ同人作家なんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891075334

カーギロ文学賞
鎖えいしさん『学校一の美少女がおれを殺そうと必死なんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890939343

市立科学館の年パス賞
おんせんたまごさん『学校一の美少女がちょっと変わった趣味を持ってるんだが?』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890939638