• 現代ファンタジー

一時完結

本作、『破滅掌者の救誓譚』のあとがき代わりにこの近況ノートを記します。

ここまで拙作をお読みいただき、心より感謝申し上げます。十九六です。
処女作『破滅掌者の救誓譚』、いかがだったでしょうか。個人的には、かなり良い物をお出しできたと自負しております。
もし、この作品を面白いと思ってくれる方がいたら、それ以上に嬉しい事はありません。そんな方々の為に、自分は小説を書いたと言っても過言ではないでしょう。
そんな方々の中でもし、もう少しだけこの作品にお時間を使っても良いよという方がいれば、是非とも感想をお寄せください。
恥も外聞もなく申し上げると、感想に飢えておりますので、称賛も批判など、是非ともどしどしお寄せください。
いえ、やっぱり批判は勘弁してください。我がままですいません。

感謝だけでは味気ないので、少し過去と未来の話でもします。

まずは過去の話。自分は今まで、一次創作というものを書いたことがありませんでした。
理由としては、世界観を一から作るのがめんどくさいだとか色々ありますが、一番大きな点は「読まれるかどうか」という恐怖でした。
既存作品には、既に多くのファンがいます。故に二次創作を読む人たちの数も、ある程度保障されています。俗に言う界隈などで纏まっていれば、感想もすぐに飛んでくるでしょう。

だが一次創作にはそれが無い。世界観、キャラ、ストーリー、ありとあらゆる面で創作者の力のみです。
当然、固定ファンなどおらず、ある程度読んでくれる人数も保障されていません。裸一貫で飛び出したに等しいです。
既に二次創作の世界で感想を貰う、読んでもらうという事に慣れていた自分にとって、この葉っぱ一枚あればいいな環境はとても恐怖でした。

しかし、背中を押してくれた人たちがいてくれたから、こうして一次創作の世界に羽ばたいてみました。
するとどうでしょう。決して少なくはない人たちが自分の小説を読んでくれて、更新報告のツイートを毎回必ずRTしてくれる人も出てきてくれました。
初めてデイリーランキングに載った日には、涙でモニターが見えませんでした。それらがあったおかげで、こうして完結させられる事が出来ました。
本当にありがとうございました。(感謝だけでは……とか言っておきながら結局感謝してしまった)

次に未来の話。
物語はここで一旦完結というキリの良さを見せましたが、まだ自分の頭の中では続きが常に湧き出続けています。
何しろロゴス能力のアイディアは、この世界に存在する『言葉』の数だけ、聖遺物の候補は既存の英雄や神々の武器の数だけあるのです。
既にストーリーの骨子のアイディアは6巻分は優にあります。自信作である室岡に並び立つ濃いキャラの新キャラのアイディアも多数用意しています。
「ロゴス使いはたいてい強い意志を持つ人間」という都合上、どうしてもキャラが濃くなってしまうのでこれは仕方がない事なのです。
生まれつき自分がキャラが濃い人間が好きなのもありますが。(主に平成仮面なんとかとか神座なんとかシリーズのせいです)

閑話休題。とにかく、アイディアはまだまだありますので、『破滅掌者の救誓譚』は今後も続けられたらと思います。
ただ、現状は賞への応募作品の推敲と、あと単純にリアルの疲労なども重なっているので、暫し執筆はお休みしたいと思います。
それまではTwitterで裏設定とか話したり、お世話になった(主に、評価とか入れてくれたりRTしてくれた)人たちのを読んだりできればと思います。



長くなりましたが、重ね重ね、お読みいただき本当にありがとうございます。
不安の中で始まった救誓譚でしたが、皆様のおかげでこんな自分でも読まれるという強い自信に繋がりました。
今後は休息しつつも続きを模索し、やがては少しずつ続きを書いていければと思います。
最悪エタったら……ごめんなさい。まぁひとまずここで完結もしていると言えばしているので許してください。ダメ? そうだね。
まぁ、きちんと読者がついてくれているという事で、もし風呂敷を拡げたら責任を持って畳みます。これは絶対に保証します。
理由は自分が何度も畳まれなかった風呂敷を見て悲しんできたからです。そんな悲劇を生まないよう、せめて始とクリスの物語には責任を持ちます。

それでは次は、『破滅掌者の救誓譚』第2章でお会いしましょう。
もしかしたら次に会う時は、新人賞に受かっての書籍上にてかもしれない。流石にそれは無いか。
とにかく、ここまでお読みいただきありがとうございました。またいずれ、どこかでお会いできることを楽しみにしています。


2022年9月11日 十九六

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