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実際にみたホラーな夢 学園七怪奇のひとつ「ウーガイにやられる」

謎に謎な夢を見た。

私は創作のネタに使えそうな夢を見ることが多い。
ただ、毎度のことながらメモに残さない為に、内容を忘れてしまう事が多い。

今回は忘れないうちに、見たホラーな夢の内容を、この近況ノートに書いておきたい。



タイトル:ウーガイにやられる

何故か私は高校時代にタイムスリップしている。

私の通っていた坂の上の学園には7つの怪奇が語り伝えられており
定期的に生徒の話題にあがっていた。

その7つの怪奇のひとつ
[ウーガイにやられる]

これについては、タイトルだけが分かっているだけの怪奇で
トイレの花子さんとか、音楽室でベートーベンの絵がまばたきするとか、などの怪奇と違い
なんら具体的な情報がなかった。

そのため、噂はさまざまな憶測を呼び、膨みに膨らんでいった。

ウーガイとは?
ヒト?怪物?死霊?
自殺した英語教師や、美術室にある人形や、開かずの教室に棲む殺人鬼など
さまざまな憶測が飛び交っていた。

やられる、とは?
文字通り殺されるとか、犯されるとか、はたまた精神を壊されるとか、人身売買に売り飛ばされるなど
後半の文面「やられる」についても同じく憶測が飛び交っていた。


先輩から語り継がれている学園七怪奇のひとつ『ウーガイにやられる』
正体が何ひとつ分かっていないだけに、学園の生徒たちは恐れた。


*作者注 あくまで私の夢の内容です。つまらないオチになりますので、ホラー短編小説として期待しないで下さい


ある日、というか校内マラソン大会の日。
ついに私は『ウーガイにやられる』を体験することになる。

私の学園は坂の上にあった。
私は体育委員という事もあり、坂の下へマラソンコースへ生徒を誘導するための赤い三角コーンを道路に並べる係になっていた。

三角コーンは三十個ほどあり、かなりの重量があるため保管場所の体育倉庫から古いリヤカーで運ぶ。

坂を降りて、コーンを並べる作業はスイスイと進んだ。

さて問題は、コーンの回収だ。
マラソンで走った後であり、坂道をリアカーで引っ張って登るのはキツい。

私はコーンをリアカーに乗せて、疲れた体で坂道を登り始める。


この時、まさか私が『ウーガイにやられる』の正体を知ることになるとは夢にも思わなかった。(夢だが)

ひぃふぅと手足に力を込め、ギシギシと音を立てるリアカーを引く。

ギシガジ
ギャギャギャ

ギシガジ
ギャギャギャ

坂道を降るときはスイスイ走った古いリアカーは、コーンの重みと自身の重量で変な音を立てる。
古いし、手入れもされていないので仕方ない……。

ギシガジ
ギャギャリャ

グジガジ
ギャギャギャル


(???)


グーガジ
ギャギャール

(えっ! ?)

リアカーの立てる音が
おかしい


(ええっ?)

グーガジ
ギャギャール

グーガジ
ギャギャール

ウーガジ
ギャギャラルー


そうだ
リアカーの立てる音が、あの怪奇な言葉に聞こえて来るのだ!

しかも直接、脳に響いてくる。

ウーガイニ
ヤラレル

ウーガイニ
ヤラレル

(うわー)

耳を押さえようにも、手はリアカーを引いているので離す事は出来ない。

ウーガイニ
ヤラレル

ウーガイニ
ヤラレル

気が狂いそうだ。

リアカーを、捨てて逃げたいが
ストッパーの付いてないリアカーは
放り出すと坂の下まで暴走してしまうだろう


私は頭の中に侵入してくる
奇妙な音

ウーガイにやられる
ウーガイにやられる

に、発狂しそうになりながらも、坂道を全力で登り体育倉庫にたどり着くと
リアカーを中に入れ、その場から逃げ出した。


その後、気づいた時には
学園の屋上で空を見上げて呆然としていた。


誰も、私の体験を事実とは信じてくれないだろう。
だから、誰にも話すつもりはない。


なるほど『ウーガイにやられる』の正体は、これからも誰も知ることはないだろう。

体験した者を除いて……。



*意外と物語になっているので投稿してみようとおもいます

2件のコメント

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