以前から気になっていたのだが、よく通る道に鉢植えがある。
住民が置いているのだろうが、玄関先の道路にちょっとはみ出しているのである。
べつに通行のさまたげになるでもない、危ないわけでもない、多くの人がやっているよくある光景だ。だから、もちろん文句を言うつもりもない。
ただ、その中のいくつかに、とっても気になる鉢植えがあるのだ。
鉢の大きさは8号ぐらいだろうか?
直径30センチにも満たない。高さも膝より低い。プチトマトを栽培するのに適したぐらいの鉢である。
ところが、そこに植えられているのは高さ3メートル弱の木だ。
わたしの身長よりはるかに高い。
おかしくね?
木は完全に樹木って感じで二階の窓に到達している。
その鉢植えで支えられるワケないやろがと。
物理法則をムシしている。
まるでマイクラだ。
だが、この鉢植え、よく観察してみるとわずかに地面から浮いている。
その隙間を見ると理由が分かった。
根が鉢植えを貫通しているのだ。
そして、その根はアスファルトの割れ目へと伸びている。
なるほど、あの鉢はダミーか。
地面にどっしり根をはっているからこそ、そんなに伸びていられるのだ。
木にとって鉢植えはパンツぐらいの感覚なんだろう。
「安心してください。履いてますから」
いやいやいやいや。
そうはなんないよね。
あれ撤去求められたらどうするんだろ?
道路交通法によれば、道路にはみだして鉢植えを置いてはいけないし。