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7件のコメント

  • 『美女と野獣の仮面武闘(スーツアクト)』読了しました。面白かったです!

    ……で、済ませても良かったんですよ。もう過去の作品ですし。
    でも、2つ思ってしまったことがあるので、既にご自分で気づかれていることかもしれませんが、「別の名前」のときのご参考になるかもしれないと思って、書いておきます。

    (1)ピンチを乗り越えたときのカタルシスのために、主人公何やったの?
    「いざ戦いに行くか」と言われて、ついて行っただけという。
    それで、週刊誌の記事を押さえる決め手が「外圧」。
    しかもその外圧元が創作業界では「悪役」が似合う(と個人的に思う)最強企業「アナハイム(隠喩)」という。
    「大ピンチ」のときに主人公とヒロインが蚊帳の外で恋愛やってるだけという二重構造。
    「お仕事小説」コンテスト的に考えても、主人公とヒロインの「スーツアクター」という仕事が、ピンチの解決に役立ってないんですよ。恋愛的には大いに意味があるんですけど。
    あと、主人公の「野獣」とヒロインの「美女」も、恋愛の「阻害要因」以外に役立ってない。まあ、これは「元ネタ」からして、それでいいのかもしれませんが。
    主人公とヒロインの「スーツアクターであること」が解決のカギになるようなピンチだったら良かったかなと思いました。と言いつつ、そんなピンチは即座には思いつかないのですが。

    (2)マーケッティングの問題
    これは、板野様がこの名前を捨てたことと大いに関係あるかなとは思います。
    どんなにアクター(=キャラクター)が良くても、脚本家(=ストーリー)が良くても、監督(=構成)が良くても、カメラマン(=文体)が良くても、プロデューサー(=マーケッティング)が良くないと売れない(=PVや評価が伸びない)。
    スーツアクターの話と二本立てでアイドルの成長物語にもなっているのは、私からすると「ああ、板野様らしい」と思えるところではあるのですが、お仕事小説的には大ブレになるんじゃないかと。
    そして何より、それは「Web小説の読者に求められていない」。
    結局、「特撮」も「アイドル」もWeb小説界隈では「ニッチ」でしかない。私はそれを「ロボ」で痛感しましたが。
    つい最近も、最大手小説サイトで、一応2作品が書籍化された方の新作を見たんですが、これがまた大迷走してたのがありまして。
    主人公が「FBI捜査官」で、「魔法で子供になって」「魔法学園」へ潜入捜査という話(ジャンルとしては現代ファンタジー)だったんです。
    まあ、それ以上にフックにしようとしていた設定が大問題だったんで、そこはとりあえず「あらすじ」から隠すようにとはアドバイスしたんですが、それでも箸にも棒にもかからなかった。
    海外ドラマとかハリーポッターが好きだったんで、そういう設定にしたらしいのですが。
    なお、書籍化した2作品は、どちらも「異世界ファンタジー」でした。

    結局、今Web小説界隈でPVを稼げて、書籍化するのは「異世界ファンタジー」か「学園ラブコメ」なんですよ。それも、ネトゲがスマホゲーか、女性向けなら乙女ゲー系。これは、既にラノベ界も浸食しつつありますが。
    そういえば、アイドルも人気ゲームはありますけど、そこでひとつ重大な問題があることに気づきまして。
    「アイドルゲーをやってる人」って、別に「実在のアイドルは好きじゃない」んじゃないか、という疑惑なんですが。
    AKBが好きだからアイドルゲーをやる人がいるか。
    アイドルゲーやっててAKBが好きになりましたという人がいるか。
    あれはただ「可愛い女の子を育てて愛でるギャルゲー」の題材がアイドルであるだけなんじゃないか。
    逆に、世間一般でどれだけAKBが人気だったとしても、それは「Web小説界の流行」には、ほとんど影響が無いんじゃないか。
    たぶん、そのことに気づかれたからこそ「アイドル小説なら板野かも」の看板をスッパリと捨てることにされたのかな、とは思うのですが。

    まあ、私自身にしてから「なろうテンプレ」を目指したところで、結局は「スライムの皮をかぶった波動砲付き合体ロボ」路線にしかならなくて、もう受け線狙いはスッパリと諦めることにはしたんですが(笑)。

    余計な事だと分かってはいるのですが、どうしても書きたくなってしまいましたのでお邪魔いたしました。駄文失礼いたしました。

    末尾に、以上のことが気にかかりながらも、やっぱり「私的には面白かった」です。「作者交流組からの評価」だろうとは思うのですが。
  • >結城さん
    最後までお読み頂きありがとうございます。また、貴重なご意見に感謝致します。

    (1)の問題点については全くもって仰る通りです。
    当時は「スーツアクターは『裏方』であることがアイデンティティであり、表立って事態を解決するのはスターとアイドルに任せて、あとは現場で頑張るのみ」といったことを考えていたはずですが、やはり主人公達が主人公らしく動かないのはプロット事故ですね。
    結局、そのことが、本作が特撮ファン以外から高い評価を得られなかった理由でもあるのでしょう。
    そもそも、物語の発端からして、二人はただ抜擢されてその場にいるだけですからね……。せめてもっと、彼らが行動力を示したことで初めて周囲の人間達が動くといった話にするべきだったと思います。

    (2)は私もこの数年延々考えてきたことです。
    特に、ゲームやアニメの「二次元アイドル」と、現実の「三次元アイドル」の根本的な違いについて。これも仰る通りで、同じアイドルを名乗っていても、この両者はスーパーロボットとリアルロボットの違い以上に全くの別物なんですよね。後者の世界を描いても恐らくWEBでヒットは飛ばせないでしょうし、さりとて前者に迎合するには私自身の見識が足りないので、折り合いがつくまでは新名義でもアイドル物は封印です。
    しかし今は、私なりに勝負の仕方を見出しつつあるジャンルもあるので、とりあえずそこで頑張ってみようかという感じです。いつか世間に認められたら、大手を振って好きなものを書けるようにもなるでしょう。

    ここまで私の創作と真剣に向き合って下さる友人を得られたことは、私のカクヨムでの数少ない幸運の一つでした。ありがとうございます。
  • おお、お返事ありがとうございました。

    ……これで本来終わりなんでしょうけど、難点を挙げておいて対案が無いというのは無責任かなという気分があるのと、そんなことは置いておいて何というか妄想がはかどってしまったので、ファン二次創作的アイデアというか、シーンだけというか、そんな感じでちょっと書かせてください。

    (1)主人公と監督の活躍
     第27話で酒田監督にやめないでくれと願う大吾を振り切って去ろうとした酒田監督。そこに突然爆発音と悲鳴が。近所のビルでガス爆発が起こり火災が発生したのだ!
     危険を物ともせずビルに飛び込む大吾と先輩たち、そして酒田監督。
    「何で監督まで!?」
    「俺だってな、AD時代はさんざんナパーム準備とかしてたんだ。伊達に特撮番組の監督やってねえよ。火の周り方見るなら任せてもらおうか」
     酒田監督の的確な指示で負傷者を救助する大吾と先輩たち。
    「待て、その奥は危険だ!」
    「でもまだ一人残ってます。俺だってナパームの中突っ走るのは慣れてるんですよ」
     危険な部屋に突入し、倒れていた女性を背負うと炎の中を突っ切って走る大吾。
    「早くしろ、崩れる!」
     飲食店の内装に火が回り天井が崩れ落ちてくるのを、ギリギリでかわして無事脱出する大吾。
     そのシーンを、角谷プロダクションのカメラマンが撮っていた。

     翌日のニュース、新聞の見出し。
    「アルファイター人命救助!」「ヒーロー火災現場で命を救う!」

     大吾の顔が写っている映像や写真と共に大々的に報道され、酒田監督も貢献していたことが知られて、世論の流れが変わる。

    「この人に痴漢から助けてもらったんです!」
     以前に助けた女の子の話が週刊誌に載るなど、大吾は完全に「アルファイター・エイトの中の人=本物のヒーロー」として持ち上げられる。素顔の凶悪さと裏腹の正義感というギャップが、逆にワイドショーやバラエティ番組で「いじる」対象として受けたのだ。
    「俺は本来裏方で、こんな風に表に出ちゃいけないんですが……」
    「この顔じゃ表に出せないんで、俺様が代わりに顔出してやってるんですよ」
    などとワイドショーでTAKUYAと共演していじられながらも酒田監督を擁護する大吾と、それをアシストするTAKUYA。
    世論の流れは大きく変わっていった。

    (2)ヒロインとアイドル
    第24話でレナのお見舞いに行く南川。行った先には共演者のTAKUYAと、サヤカも来ていた。同情票なんかで順位が上がっても嬉しくない、何の役でもいいから映画に出たいというレナと、それに激怒するTAKUYA。だが、TAKUYAが去る前にサヤカが口を挟む。
    「レナさんが主演で撮影は続けられます。わたしが代役をやりますから」
    「レナさんはブルーバックで顔の演技をしてください。それ以外のシーンは全部わたしが代わりにやります。それをCG合成すればいいんです」
    「わたしはスーツアクターです。変身前のスタントだってやってたんです。首から下の演技は完全に変身前をトレースして見せます!」
     そして実際に完全にレナと同じように細かい癖まで一致させて演じるサヤカ。
     のちに見た人の感想「ブルーレイとかで止めて見たら確かに体格とか違うんだけど、動いている状態だったら、どう考えてもレナちゃんにしか見えないんだ」

    (3)オマケシーン
    ※スーツアクター(アクトレス)的な観点の方のアイデアなんでアイドル的に無しなアイデアだったらごめんなさい。

    「サヤカさん、ひとつワガママなお願いをしていいですか?」
    退院後、まだ車椅子の状態でライブのステージに上がるレナ。
    その後ろに、レナの衣装とそっくりな衣装で立つ仮面のバックダンサー。
    レナの歌声に合わせて踊り出すバックダンサー。ざわめく客席。
    「おい、アレ誰だ?」
    「ほかのメンバーは全員居るし……」
    「練習生か? それにしても上手い……というか、完全にレナの踊りをコピーしてるな」
    正体不明のダンサーとレナの歌声は完全にシンクロして場内を大いに沸かせるのだった。

    以上、すみません、完全に脳内妄想です(爆)。
    でも、こういう妄想がはかどってしまうのは、やっぱり面白い作品だからだと思いますので。
    重ね重ね失礼しました。
  • >結城さん

    そこまで熱心に考えて下さってありがとうございます。
    いずれも主人公達が能動的に動いていて、スーツアクターの特性も活かせる話で、感服致しました。
    火災の件などは、私の好みとしては偶発的な事故では済ませず、悪意ある人物による放火などにすると思いますが……いずれにしてもこのくらい大きく動きがあった方がよかったですね。
    サヤカとレナの話も、サヤカもかつてアイドルになりたがっていたという件を序盤からもっと掘り下げて強調しておけば、最終的に綺麗な形で着地できそうです。

    本作は私にとって既に過去の物ではありますが、こうして改善を望んで下さるほどの熱をお届けできたなら何よりでした。ありがとうございます。
  • 改めてのレビューありがとうございました。

    それはさておき、息子がライダー見なくなってしまったので最近のライダーはネット記事で確認している程度なんですが、今回の3号ライダーって女性で「ジャンヌ」だったんですね。数年越しですけど現実化したというか、見通してたというか。
  • >結城さん
    いえいえ。久々に堪能させて頂きました!

    仮面ライダージャンヌの情報が入ってきたのが、丁度この再掲の直後だったので、こんな偶然あるんだなとビックリしました。
    なんというか、本家で同じ名前のライダーが出てこないように、敢えて安直もとい直球なネーミングにしていたのですが……いやはや、まさに事実は小説より奇なりです。
  • >宗谷さん
    完結お疲れ様でした。少しでもお役に立てましたなら嬉しいです。

    『盤上の向日葵』は名作でしたね。
    私は指すほうはヘナチョコですが、将棋は好きでよく「観る将」をしています。最近はカクヨムでも将棋を扱った良作が多く、よく読んでいますよ。
    私が星を付けさせて頂いた作品一覧の中にも何作かありますので、よかったら覗いてみてくださいませ。
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