ランキングを実装してしまった時点でこの展開は予測出来たのですが、カクヨムコンの一次作品が発表になりましたね。
さてみなさん、この通過作品群が書籍になった時、あなたが本当に「お金を払って」読む気になる作品は、このうちのどれぐらいになりますか？
少なくとも、話の起承転結ができあがって（もしくは、その兆候が見られる）作品でないと、小説としての価値は著しく低いものになるはずです。
読者評価というものは、時に「期待点」「応援点」という役割が大きく顔をのぞかせるものです。
今後の展開に期待。
面白くなりそうだから頑張って欲しい。
だからポイントをあげましょう。
それ自体は悪いことではありません。
むしろ、推奨すべきことであるとすら思います。
ただ、それによってランキングが構成され、それのみをもとに作品の価値を足切りされてしまうと、「ランキングに載ること」の価値が「作品をきちんと仕上げること」の価値を上回ることになりかねず、事実、一部ではその危惧が現実の物となりました。
カクヨムに投稿されてあった作品は、いまも見る見るその数を減らしていっています。
今後、この流れが逆転することはないでしょう。
そもそも新規投稿作品の大半が「誰からも見られることなく」埋もれていく現在の状況下で、いったい誰がカクヨムに優先して自作を投稿しようと思うのでしょうか？
先駆者である「小説家になろう」でいいじゃないか、となるのは自明の理ではないでしょうか？
ボクは、異世界転生以外はまともに評価されない「小説家になろう」とはまた違った空気が現出するんじゃないかという期待を持ってカクヨムに来ましたが、哀しいことに期待外れだったとしか言いようがありません。
もっとも、自作を下げたりはしないつもりです。
アカウントを消したりもしないつもりです。
それは、このサイトに期待しているからではありません。
そんなことをする気すら起きなくなった、というのが正解です。
今後は他サイトに掲載した作品の保管場所として活用させていただくつもりです。
カクヨムは終焉を迎えました。
いや、とっくのむかしに終焉を迎えていたのが、今日になって形になっただけなのでしょう。
まるで人知れず滅亡していた西ローマ帝国のように。
さようなら、カクヨム。
短い間だけど楽しませていただきましたよ。
ありがとう。