『電氣式少年と三日月都市』第1話(1)公開しました

今朝、「今、意識が注目されている」というダイヤモンドオンラインの記事を読みました。
ヒトの「意識」をめぐる議論は2500年前、哲学のはじまりからずっと繰り返されてきました。

記事にはこのような一文があります
"脳科学、生物学、心理学、宗教学、哲学、ロボット工学、人工知能工学から、自己啓発やスピリチュアルやライフハックやマインドフルネスまで、本当に様々な分野で、「意識」は重要なテーマとされ、各分野で論文や書籍が出版されてきました。"

今回私が取り上げたのは、脳科学と「ヒトの意識」です。
現代科学では、AIに自我はあるのか、という問いが流行っています。
そもそもヒトの意識とはどのように生まれるのか。脳の中で完結しているのか、それとも全く異なる力が働いた結果なのか、全くの謎です。

神経科学者ジェフ・ホーキンスは著書『脳は世界をどう見ているのか』で
”極端な研究者の中には意識は通常の化学的説明の域を出ていそうだと考える人もいる。(中略)意識は量子効果や未発見の物理法則によって作られているのだろう、と彼らはほのめかす。”
と書いています。
ジェフ・ホーキンスはその理論を頑として否定するわけですが、幻想物理学者としては、意識は別の次元から来ていた方が断然面白い。

私が『電氣式少年と三日月都市』の草稿を書き上げたのは2021年12月。まだこの書籍が発売されておらず、2022年3月、発売予告を見た時にぎくりとしました。
書いてある内容が、私の小説の内容を一切否定するものだったらどうしよう、と。
結果的にはまだフィクションを書く余地があったのでほっとしました。

脳の魅力は宇宙の魅力と同等です。
細胞もまたしかり。
ぜひ一緒に科学の幻想世界を旅してください。


<今日のおすすめの本>
『オリジン』
著 ダン・ブラウン
角川書店

ラングドンシリーズの最新刊(でも発売は2017年だ!)。
科学と宗教の全面対決。
スーパーコンピュータによる、過去と未来のシミュレーション。「ヒトはどこからき、どこへいくのか」
知的好奇心が爆発します。

今年新作が出るらしいので非常に楽しみです。



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