リアルな戦争映画や体験談をまとめた漫画を読んでいると、つくづく「人間ほど戦闘に不向きな生物はいない」ということを思います。
以前聞いた話では全人類の中で殺人に抵抗を持たないのは全体の0.2パーセントほどとされるらしく(2パーセントだったかもしれないがそれでもごく僅かである)、たった一度の戦闘でも経験すれば大抵は精神に異常をきたします。
まして現代の戦いであれ古代の戦いであれ、ライフル弾の一発でも貰えば即死、もしくは腕が吹っ飛びますし、剣で斬られれば体を動かせません。映画じゃないんですから、腕一本使えないだけでほぼ負けは確定です(一対一の状況なら)
こう思うとバトル小説を書いている身としてはだいぶ異常なことをキャラたちにさせてるんだな、と。
もちろん彼らは卓越した能力を持つ退魔師という超人、妖怪たちですが、そこに(異常な日常を送る彼らの生活に)意義や意味を見出すのって本当に大変だな、と。
先人たちはこの無理難題にどう立ち向かったのか……それは実際に今血肉になっている作品から感じていくことしかできませんが、同じように「戦うことの意義をキャラに与える意味」について深く考えている方がいたら意見をいただきたいです。
私に圧倒的に多いのは過去との訣別(親子の確執や復讐心、怒り、悲しみとの清算)などですね。
前向きというか後ろ向きなものが多いですが、多分これは私自身が過去に縛られている反動かな、と。
ゴヲスト・パレヱドでは過去だけでなく、未来に向けて戦っていく場面も与えられたらいいなと思っています。