若い頃に書いた作品が、このたびHDDから発掘されました。
勢いで書いたきりろくに修整しておらず、書き掛け感が凄まじいのですが、一応の完結をしていることもあり、あえてそのまま、カクヨム図書館へ寄贈することといたします。
https://kakuyomu.jp/works/16817330657246132560執筆情報メモを見たら、あら凄い、なんと1997年。二十歳頃に書いたものだ。
しかも、巨大ロボット戦争物。
こんなのよく書いたな。凄いな当時の私。文章は酷いけど。
公開にあたりさっと書いたあらすじは、こんな感じ
タグザムティア対ライスカイス、地球を舞台として異星人同士の戦いが始まった。
エクシュールと呼ばれる巨大人型兵器による戦争だ。
タグザムティアの一兵士である少女ルキロは、空戦用エクシュールであるアロ・イーグの整備不良により所属部隊から離れて、陸戦用エクシュールであるジーン・ウーズィで戦っていた。
不慣れなエクシュールながら圧倒的な操縦技術でライスカイスの人型兵器と渡り合うルキロ。
しかしひょんなことから彼女は、地球の少年たちに振り回され、彼らを庇うように戦って気絶。少年エイジの家で介抱された彼女は、しばらく地球人と暮らすことになる。
一方、ライスカイスの少年兵であるカイは……
読むのは辛すぎるので、オチをバラしちゃいます。
地球を辺境惑星だと見下していた両異星人であるが、実はどちらも地球産であったことを、ルキロとカイは冒険の果てに知ることになる。
かつて統治のために作り上げられた戦犯、大罪人が大量に宇宙へと飛ばされた。
機械脳を埋め込まれた人造生物、を祖先としたものがライスカイス。
交配用の捕虜、奴隷女、などを祖先としたのがタグザムティア。
超科学力を身につけ地球を舞台に戦争を始めたのは、なき罪により貶められた機械脳の復讐劇だった。
タグザムティアからも反逆者として追われることになったルキロは、地球人として生きることを決意、地球で出来た仲間へと会いに行くが誤射を受け生命を終える。
地球人を見下していたカイは、下等な反応だと一度も笑ったことのないカイは、下手な芝居のように笑うのだ。
「見ろ、おれだって笑えるのだ。地球人とどう違うというのだ」
うーむ、とにかく読みにくい。
まず、視点がグダグダだ。
それと、改行がなさすぎる。これは賞に応募するつもりが、大幅オーバーしてしまったため、慌てて詰めに詰めて行数を減らしたため。
あまりのぎっちりさに、手直しの労力も大変で滞って、結局のところ賞へは応募しなかった。
(ちなみにこの頃ってネット応募でなく、原稿用紙に手書きか、ワープロの場合は紙に印刷して郵送していたんですのよ。みなさん知ってらした?)
電車で執筆可能な電子デバイスなどない時代だったので、確か家のマックで書いてた。
現在の私は、電車など長時間拘束される場所で、あらすじに加筆修正を重ねに重ねて肉付けし文章に整えていくやりかたなのだけど、この頃の、一筆入魂にも近い家での執筆というのは向かなかったみたい。
敵味方それぞれに、母艦戦艦、宇宙戦、空戦、陸戦用の人型兵器を設定したり、ストーリーにしてもかなり凝りに凝った素晴らしいものであったと自惚れております。
ただし、文章力が絶望的に低すぎた。
この数年後に私は結婚し、旦那の影響でサッカー観戦にはまり、それから十年くらいはサッカーやフットサルの小説ばかり書いていたのですが、そうなる前はこんなだったのかあ、と、自分の作品ながら「人に歴史あり」をしみじみと実感しました。
古いHDDから発見したと書いたけど、この作品以外に長編だと、「ゲーム会社のクリエイターたちの話」を書いたはずで、でも見つけられなかった。
執筆した頃より以前の1990年頃を舞台にした、ゲーセン用のシューティングゲームを作るのが得意なソフトハウスの、企画兼テストゲーマーの女の子を主人公にした話。
結構気に入っていたから、発見したらこちらはしっかり修正して公開したいのだけど、見つからなさそう。残念。