2024年、たくさんのことがありました。
なんとか中学校を卒業し、JKとなりまして、生活ががらっと変わりました。なんといっても朝が早い。学級委員であった私が学級全員から中学校の卒業を危ぶまれた理由として高すぎる遅刻頻度があるのですが、高校となるともう笑えないですからね。既に何度か呼び出されてますけども。
冗談のようになってしまいましたが、事実、生活リズムががらっと変わってしまって、思うように執筆時間が取れない日々もありました。その反動のように、全く勉強せずにずっとカタカタ文章を綴る日々もありました。今は留年がちらついていますので、なんとかバランスをもってやっております。
高校では文芸部に入りました。同年代で文章を書いている人というのをリアルで初めて会って、しかも全員上手いんです。本当に大切な居場所で、みんな大好きです。そして、文章に対する思いというのが、強くなりました。もっといい作品を書きたい、もっとたくさんの人に届けたい。本気で文章に向き合って、生きていきたい。
夏はカクヨム甲子園にも参加しました。最終審査には落ちてしまいましたが、中間審査を通過できたということに大きな喜びを感じています。達成感とか満足とは言わないよっ!!二万字を書き上げたこと、感想をいただいたこと、ライバルの作品を読んだこと、それら全てが私を成長させてくれました。
みなさんにとっては馬鹿らしいことかもしれませんが、私はカクヨムで活動する上で、中学生という肩書きがなくなるのは非常に怖かったです。インターネットで気軽に文章を投稿できるということは、自分の作品が誰かの心に刺さるようなことが起きるかもしれないということで、でも同時にそこに至るまで読んでもらえるかは非常に厳しい。カクヨムは今この瞬間にも作家が産声を上げ、作品が表舞台に上がる、常に飽和状態なのです。私から中学生という少し特異な(今はそうでもなくなっているけれど)ものを抜いたら、ここで戦っていけるのかと不安でした。
実際、私は戦えていないのかもしれません。それでもこの一年間は非常に素晴らしいものでした。
みなさん、ありがとうございます!!そしてお疲れさま!!よいお年を!!来年もよろしく!!
今年最後の新作『九割九分九厘』。SFの短編となります。
この作品が生まれた経緯を少し。
この一年、私の中で一大テーマとしてあったのが『自由意思』です。私はタイムマシンを作ってノーベル物理学賞を取るのが将来の夢なので、実現のため高校に入ってからは本格的に勉強を始めています。そこで問題となるのが人間に自由意思はあるのかということです。矛盾ですが、私は人間に自由意思があると信じています。時々不安になるそれを肯定したいと思いながら、物語を練ることが増えました。
そして高校の授業、できないから嫌いだった体育。でもソフトボールは楽しかったです。全くできないけど、お荷物でしかなかったと思うけど、すっごく楽しかったんです。そして生物。先生が厳しい顔をしながら話してくれたDNA検査の話。すごく胸に引っ掛かって、家に帰ってからも自分で調べて、苦しくなりました。
そしてこの前、現代国語の授業で表論文を書いて、読み合う機会がありました。数本の表論文を読み、その中の一本に、私は衝撃を受けました。簡単に言えば尖りちらかしておりました。もう課されていたお題と全然違うし、文章カッコいいし。
書かれていたのは才能についてでした。
私の中で漠然とあったものが全てぴったり繋がった気がしました。
私はすぐに書き始めて、一週間後、印刷したこの作品を、「君の文章に対する私の応えだ」と、その表論文の著者であるクラスメイトに叩きつけました。
なんというかこの作品は、そのクラスメイト、世界、自分自身への挑戦状なのです。
才能はない、自分の運命は決まっている、それでも、私は今この瞬間、自らに期待をし、筆を握るのです。
『九割九分九厘』
https://kakuyomu.jp/works/16818093090141308260