ちょっとあとがきでは語りきれないことが多すぎたので、ダサいですが続報。小話、裏話的なものが主になります。あとがきと同じく、というかそれ以上にネタバレを含みます。
・本当は3章構成のつもりだった
やぎさんゆうびんと桜の樹の下の間に、もう一つ事件を起こすつもりでした。文字数と、バリバリに刑事事件や…と思ったので断念しました。この事件がなくなった分、キャラの掘り下げを別でしないといけなくなったので大変でした。あと、この事件を持ってくる幸薄チャラ先輩が大好きなので、いつかひょんなところで出てくるかもしれません。
・数字を読めない
投稿した時、ピッタ二万字だったんただったんですけど(あのあと色々修正して、今は一万9989)、なぜこんなにギリギリなのかといいますとですね、私最初上限二十万字だと思ってたんですよ。
私、丸が三つ以上ついてる数字パッと認識できないんで。
もう万にいったら漢字にしてほしい!!(お前だけだから)
事件三つだから一事件一万字として三万字でしょ。余裕だわ〜。って感じだったんですよね…。
本当、気がついてよかった。
・ファミリーレストラン『シセリア』
まぁあの、あそこです。某安くて美味しい。名前の由来を調べて、別の読み方でちょうどいい響きがあったので取りました。
部室、ファミレス、駅。舞台は全部オシャレじゃなくて高校生らしい場所にしたかったです。
このわちゃわちゃ感がたまらない。
・オチは急に変えた
最初桜の樹の下の筋書きは、夏目は自殺して、追い込んだ布留川が、同じ状況を作り出し、文芸部たちの前で自殺しようとする、だったんですけど、でもやっぱりミステリーの定型として、死因の二転三転はほしいと思いました。それをトリックというより、心情の面でやってみようと思ったのと、謎解きの危険性、因果を雲瀬に分からせる展開にしたかったので変えました。このアイディアを思いついた時にはすでに最初の筋書きで結構書き進めていたので、呻きながら「でもこっちの方がいい…」と直しました。
・青春ミステリーはパンドラの箱
探偵や刑事は仕事ですよね。謎を解くことと引き換えに色々なものが手に入ります。
では、文芸部はどうでしょう。逆です。色々なものを失っています。本人たちだけならまだしも、周りにも大きな、良いとは言い切れない影響を及ぼしています。
解かない方がよかったかもしれない。
青春ミステリーにはその後悔と、それでも解いてしまう狂気が詰まっていると思います。
・捧げられても困るだろ
昔、エッセイ(?)でこう書いたことがある。
「私はミステリーが好きである。
そうでないものもあるけれど、多くの場合、作中で人が死ぬ。
グロかったり、精神的にキツいやつもある。
これは予想以上に辛かったな、、、
などと考えながらページをペラペラと前の方へ送っていく、
『親愛なるキャサリン(テキトーにつけた名前である)に捧ぐ』
え?
捧ぐってことはさ、当然読んでほしいわけじゃん。
え?
キャサリンさんはグロ好きなのか???
作者はキャサリンさんに恨みでもあるのか???」
しかし今なら捧げたくなる気持ちも分からなくもない。
送るとすぐに丁寧な感想をくれた、会長、サクラ先輩。
これを書くために生活を蔑ろにしていく私を適切に叱り見守ってくれた家族。
勝手にモデルにした文芸部の仲間。
読者のみなさん。
ありがとうございました。
・↓文字数の関係でまるまる1話カットしたやつです。ヤギの、シセリアでの推理の後にくる予定でした。