なんとなく書いた一回きりの創作論が小説よりもはるかに反応がよく、複雑な気分でしたが、それを前向きの力に変えちまえ! と、自分が向いている軸をずらしてみます。
投稿開始から2週間。当初はストイックにひたすら書き続けようと思っていたのですが……。
最近いろいろと、ほかの作者さんの小説や創作論などを読み、今ごろになってウェブ小説がどのようなものなのか、なんとなくわかってきました。
私が書いている「ゆらぐ旅人」は、Wordで40万文字程度書いたもの(未完、たぶん第一部の7~8割くらい)を手直ししながら投稿しております。
自分の中では、
~たぶんほかに誰も書いていない近世東南アジア、それも資料の乏しい王朝初期、でも世界情勢は最高に面白い時代、東インド会社もフリーメイソンも出て、アイザック・ニュートンが発端となる魔石だの、バックパッカーのような旅経験だのetcetcetcetc~
と盛りだくさん、しかも三つの時間軸にセリフのない主人公……と、「こんなおもしろい小説はない!」と思って書いています。
……完全に読者のことを想定していませんでした。投稿開始直前になって、ウェブ上で読みやすい改行や空行、一話当たりの文字数といったことを知った、なんてレヴェルです。
このまま書き続けても(書き続けますが)、投稿する意味はないな、と思い始めました。
とりあえず10万文字まで投稿したら、「ゆらぐ旅人」は執筆速度を落とします。
ここのところ急速に、「せっかく投稿するだから読者が楽しめるような小説を書きたい」との気持ちが湧いてきました。いずれは書籍化される作品も書けるように。
そのための模索を開始します。
今後ともよろしくお願いします。
よい書き読みを。