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📢更新しました。「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」

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📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第447話 鍵はサポリにあるはずだ。

「あのダニエルという奴は使い物になるのか?」

 とある教会の前に、ハンニバル師の姿があった。石段に腰を下ろし、休憩の体を取っている。

(目くらまし程度に考えて仕事を与えましたが、思いの外役に立っております。小物であることが相手の警戒を解くようで……)

 さりげなく耳の下に当てた|短杖《ワンド》が直接骨に相手の声を伝えて来る。
 自分が声を発する時は、短杖を持つ手元で唇を隠すようにしてぼそぼそと呟いていた。

「雑魚には雑魚の使い道があるということか」
(調べが甘いところはわたしの方で補っております)
「それで良い。くれぐれも目立つな。殻の中に閉じこもられると厄介なのでな」
(心得ました)

 ハンニバルは、ダニエルの影として調査に出した「密偵」と会話していた。
 聖教会の鐘楼を介した「遠話」であった。

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