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更新しました。「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第437話 ノリス、君は失格です。

 教室から出てはいけないという禁止事項は無かった。自分の順番までに戻ればチャレンジに参加できる。

(登場の仕方でわたしを驚かすつもりか? しかし、名前を呼ばれてからでなければ意味がないのだが……)

 アングリットはステファノの行動を視野の隅に納めていたが、逆に行動の選択肢が狭まり、不利になるのではないかと思っていた。
 それよりも他の生徒の動向を視野に入れて置こうと、チャレンジ開始までの5分間、特定の人間にはあえて焦点を合わせずぼんやりと全体を眺めていた。

「さて、それではチャレンジを開始します。ノリス!」
「あの、僕はパスします!」
「そうですか。では、次……」
「ダァアアアアアッ!」

 アングリットが次の生徒を指名しようとした瞬間、ノリスは会場を揺るがす大声を発した。彼は「大声」のギフトを持っていた。

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