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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346🖋本日も変わらず17:45開店いたします。(新話更新)
🖋一般人でも魔術が使えるという「魔術具」をステファノは構想しています。
📕第212話 ステファノの魔術具構想。
📕一部抜粋:
「版を作る道具、製版器です」
「版画を刷る?」
サントスはちょっと前の「絵の話」にまだ引きずられているようだ。
「いえ。どちらかと言うと『字』を考えています」
「字を写す|刷《す》り|版《ばん》を魔道具で作ろうと言うのか?」
「そうです。1文字ずつ手で板を彫り込む代わりに、魔道具で一遍に作れないかと」
サントスは実物を想像しているようだ。しきりに手を動かして、手元を睨んでいる。
「理屈はどうなっている?」
「白黒の下絵を光魔術で読み取り、白い部分を土魔術で圧縮するという仕掛けを考えました」
「魔術で刷り版を作るんだな?」
「魔力がないと使えない?」
「いいえ。普通の人間が使っても魔術が発動する道具、『魔術具』を考えています」
「君、それはアーティファクトだろう?」
「何ですか? アーティファクトって?」
「知らないのかい? 古代文明の遺物のことをそう呼ぶのさ」
「ああ、国宝になっていると言う?」
サントスはあんぐりと口を開けた。
……
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