名前:東雲イスズ
性別:男性
詳細:
東国の5大家であり、”長”を担う東雲の先代当主であり、東雲スズの父。
作中では、すでに故人であるが、東国の主要人物達に多くの影響を与えた存在。
性格は、飄々としており、奔放そうに見られがちだが、人の本質を見抜き、先々を見据えた広い視野を持つ人物でもある。
過去、東国の5大家は血統を重んじ、親の決めた相手と婚姻を結ぶことが通例であったが、当時、無名であったにも関わらずイスズは、アリア自身に正面から交際を申し込んだ異例の人物であった。
当時、内向的で、他者への疑心暗鬼から心を閉ざしていたアリアの本質を「人を照らせる誰よりも心優しい人」であると見抜いており、彼女を強引に連れ出して逃避行する中でその心を開かせた。
生まれは、平民であるが、地位や家柄に囚われない柔軟な思考を持ち、自分が信じた道を貫く姿勢は、周囲の人から信頼されていた。
山賊であったムソウに対してもその内面の良さと、弱者を食い物にしない矜持を持つ人物であることを見抜き、紆余曲折を経て無二の親友となった。
過去、東国内で問題となっていた山賊勢力が企てていた国崩し計画(要はクーデター)を、相手の裏をかく綿密な対応計画をうちたて、ムソウと共に中心となり、5大家と協力して山賊の頭領を討ったことで、事態を鎮圧。東国を崩壊の危機から救った。
その後、アリアが”長”となっても支え続けることを決めていたが、新たな”長”が発表されるその日、彼女から新たな”長”として、そして夫としてイスズの名が宣言された。
朽ち果ての戦役において、その裏に潜む悪意に感づき、家族の元に帰れないことを無念としながら、東国、そして世界を救うこと願い、ムソウに遺言を残して命を落とした。