• 詩・童話・その他

岩城琴美さんと

 吾が輩は携帯小説家である。名前はまだ無い。

 僕が生まれた町へ一緒に帰ります。岩城琴美はそう云ふ。僕が生まれた頃の話しが必要になる、そう云ふ。

 芥田川で無いから。
 隅田川でも無いから。
 神田川でも無いから。

 わたくしはあなたと一緒にお風呂に毎日入っている。然しそれだけになっている。このままですか?話しが進んでいかないから。携帯小説は煮詰まっている。季節風はいつもの時期尚早にもならない。遅い‼

 僕と彼女は夜型でも無い。お風呂に入って今日はまだ食事前で止まった。しかたないから僕は携帯小説を書くことにして机に向かった。然し机と言っても机は無い。只今。携帯に向かっただけ。

 云ふことは無い。

 然し岩城琴美。

 言葉は夏目漱石に向かった。

 僕は子供の頃読んだ感想文ですか?

 僕たちは歩いても呼んだら、過去最高ですか?

 僕たちは、然し吾が輩は、猫ですか?

 教科書ですか?

 知識は教科書ですか?

 僕は先生方に読者を返していくだけ。教科書をまた読むことにしようね。



 吾が輩は猫ですか?食事は今日は無い。
 岩城琴美が帰ります。と云ふ。然し吾が輩は夏目漱石。然し吾が輩は坊っちゃんでは無い。お金がないから。
 しかたないから僕は稼いだらね、只云ふ。

 神戸にいても岩城琴美。
 大阪市にいても岩城琴美。
 東京にいても岩城琴美。
 彼女はやっぱり可愛い。

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