• 詩・童話・その他

然し兎に角岩城琴美

 吾が輩が水浴びすると、岩城琴美は吾が輩の身体全体に触れ捲る。足の指、股関節一帯を指と舌で触る。背中、胸、そして乳首。吸われ吾が輩は意識不明になって逝く。彼女の舌、彼女の乳首が触る。意識不明。意識不明。吾が輩は此の世を捨て去る程彼女と水浴びに溺れた。頭が朦朧とし身体が快楽で痙攣する。痙攣。震え。往く。往く。


 吾が輩は苦労したことは無い。女心か私は苦労人と云ふ。仏心に勝ちたいらしい。居間の広さは有る程好ひ。どうです此通りと吾が輩は丸めた帽子を懐中へ入れて見せる。此一番仕舞いして見せる。一寸覗いて御覧なさい、面白い。まあ待って入らっしゃいよ。御馳走ですよ。


 吾が輩は此の通り儲ける。夏の瞳は猫の瞳と云ふ。


 吾が輩はお金の使い道が分からない。お金がいくらあっても無くなる。居間の広さが分からない。誰の為か分からない。ポッキーを食べたり麦酒を飲むことは有る。考へるにはどうも女は産婆になりたいから工夫する。吾が輩は考へ込んだ。面白い事許り、、、。

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