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Crimson Saga

お久しぶりです。
今回はちょっといろいろ変更した点とか、作品の進捗状況みたいなのを書いています。

まず変更した点。
拙作『夜光』の隣に『Crimson Saga/Ⅱ』という表記があると思うんですが、これは『Crimson Saga』というシリーズ名の一部ですよ、みたいな感じですね。
ディック・フランシスの『競馬シリーズ』みたいに、二字熟語の下に表記している感じのノリです。あれは一つ一つの作品が独立しているので(シッド・ハレーやキット・フィールディングは例外)、みんなが想像するようなシリーズとはまた違いますが。

わたしの『夜光』や『紅物語』など、密接に関わり合っている作品たち(狩人が出てくる作品たちですね要するに)を、うちの起点となる『紅物語』の紅を英語に直訳して、『Crimson Saga』です。

ちなみに『紅物語』も『紅鬼譚(くれないきたん)』というタイトルに変更する予定です。
それで『Crimson Saga/Ⅱ』と書いていましたが、Ⅱというのは単に発表順というか、自分が書いた順番なので、もし初めて読むよという方がいましたら、『夜光』からでもぜんぜん大丈夫です。
『Crimson Saga/Ⅰ』となる『紅鬼譚』や『Crimson Saga/0』となる物語も、これから出てくるので、ご期待ください。

そんで進捗状況ですが。
『夜光』のほうは〈夏の章〉を鋭意執筆中です。現在六万文字で中盤の最初あたりです。まあまあなボリュームになりそうです。そのうち一万か二万文字くらいは削ってしまいそうですが。

〈秋の章〉の構想も立てています。
たぶん冒険小説風になると思います。

ほかにもなんか冒険小説っぽいものを書きたいと思っていて……。
最近になって翻訳ものにハマり出して、『深夜プラス1』とか『極大射程』とか、最近だと『頬に哀しみを刻め』とか読みました。コスビーさんの作品はこれが初めてだったんですが、文体はキレキレで疾走感があって、そんで奥深いテーマがあって……とにかくたまらなかったです。『黒き荒野の果て』とか『すべての罪は血を流す』とかも買う予定です。

それでいま絶賛ドハマり中なのが前述しましたディック・フランシスです。ほとんどの著書に競馬シリーズと銘打っているので、競馬ものは興味ないしなぁと敬遠していました。ですが、とある作家さんがおすすめしていたので読んでみると、これがまた面白い。まだ数冊程度ですが。
競馬要素があることには間違いないのですが、それぞれでエージェントものだったり探偵ものだったり、冒険ものだったりといろいろなテイストがあって、ストーリーがめちゃくちゃ面白い。競馬を知らなくても楽しめる。当然知っていたら倍楽しめると思います、なので私は競馬の有識者が羨ましい。
主人公のキャラクター造形も素晴らしくて、人間としての弱さも持ち合わせながら不撓不屈の精神を胸に秘めたストイックな漢たちです。マジで惚れますし憧れます。
文体もいいです。菊池光さんが訳をしてくれていて、硬い文章と言われたりするらしいですが、私はそうは思わなかったです。けっこうすらすら読めましたし、なによりあまりの恰好よさに痺れまくってそれどころじゃなかった。
さあ、これだけ言ったんだからこれを読んだ人は買いたくなるはず。
ただ、現物で手に入れるには古本屋さんとかフリーマーケットアプリとか活用しないと難しそうですね……復刊とかはたしかなかったはず……。
Kindle等の電子書籍でしたらけっこうあります。(私もそちらで読みました)
でも、実際にページをめくったり紙の匂いを嗅いだりしながら読書したいなぁ、と思うので現物も購入しようと思います。

というわけで、またいつか。

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