• 現代ファンタジー
  • 恋愛

自作解説(という名の愚痴)

自作解説、なんて作品を完成していない自分がなにを解説するってんだ、と思いますが。

たとえばリメイク前の紅物語。
あれはたんに月姫に影響を受けまくった自分が、当時感じていたストレスを執筆欲に変換してそれを形にしたものです。
まさか、ここまで大きな世界(自分の脳内にある構想だけど)になるとは思いもしませんでした。
とはいえ自分でやったことだし、好評だったからみたいな理由も当然ありません。
なんでなんでしょうね、れっきとしたパクリなのに。

ほかには夜光(夜行逢鬼)ですね。
もとの、つまり原題となる夜行逢鬼はおそらく辞書かネットなどで見て、一目惚れしたのでしょう。
元ネタは漢文の『売鬼』というもので、最初の一行が、
『南陽宋定伯、年少時、夜行逢鬼』
というものでここから抜き取りました。
現代語訳すると、
南陽の宋定伯は若いころに、夜に歩いて幽霊と出会った……で(まちがってたらすみません)
ここの、鬼=幽霊とは、まさに夜光で重要なカギとなる「黄泉返り」じゃないか、と。

まあ、ごらんのとおり後になって気づいたのです。
そもそも教養がないどころか大雑把な性分であったため、『売鬼』の内容そのものを知ろうとしなかったのです。
ただ、「かっけえ」と思ってつけただけ。

ここで『売鬼』の簡単なあらすじ。(もしや間違っているやも)
定伯が夜に歩いて幽霊と出会い、自分を幽霊と偽った。
そんな幽霊に「どこへ行くの」と尋ねられると、定伯は「市場へ」と答えた。幽霊も同じく市場へ行こうと思っていたらしく、定伯は幽霊をともなって市場へ向かった。
幽霊が「歩くの遅いから、交代で担ぎ合って進もう」と提案したので、定伯は賛同し、市場までの数里を担ぎ合うことにした。

幽霊は「あれ、おまえけっこう重いな。あ、もしかして幽霊じゃない!?」と言うけど、定伯はこれまた「新人の幽霊なもんで」と嘘をいう。
定伯が幽霊を担ぐ番になると(あらまあ、こりゃ軽い)と思う。
そして道中、定伯が
「新人なんで、幽霊の弱点ってのがわからないんスけど、なんなんですかね」
と尋ねる。
幽霊は、
「人間の唾が嫌いだ」
と言う。
途中の川を渡るとき、幽霊が
「なんでおまえ、川渡るとき音が鳴るんだ。私のときは鳴らなかったぞ」
と言うけれど、
それに対し定伯は、
「だって死んだばかりだから。そう睨むなよ、なあ」
と言ってまたごまかす。

やっと市場の前まできたとき。
定伯は幽霊を逃がさないため、幽霊を無理やり担いで市場の中へ入る。
と、幽霊はなんと一匹の羊になってしまった。
定伯はその羊を売った。幽霊に戻らないように、しっかり唾をつけて。

──と、まあこのあとまだ数行あるのですけれど。
メインの話はだいたいこんな感じです。
要約するつもりでしたが、長くなってしまいましたね。
自分がこの話を初めて知ったときは、ハハ、ハ…定伯おまえやるなあ…、という気持ちでした。

ちなみになぜ幽霊が羊になったのかに関しては、理由は定かではないそうです。
軽く調べたところ、死後の人間の魂が水に触れると羊の肝の匂いがする、とのことですが。

※ここの知恵袋からの引用です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13235775263


うーん、これじゃあ自作解説どころか愚痴でもなく、たんなる漢文の解説になってんなあ。まあ、いいか。いちおう関わりはあるのだし。

とりあえず、これで終わります。
またなんかやります。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する