やるべきことが終わり、やっと趣味に時間を費やすことができるので、こうしてまた執筆の息抜きに近況ノートなんかを。
いまちょうど書き進めているのは拙作『夜光(旧題:夜行逢鬼)』の続きです。夏の章といって、副題は『ストーリィ・テラーは語らない』といいます。さてこの副題に意味はあるのかと問われると、とくに意味などなく……。
まあ今回の主役が、主要キャラクターのひとり「青木葵」だからだと思います。いちおう絵本作家という設定があるので……。あんまり活かせてないけど。
今回は謎多き青木葵さんの謎がすべて明かされます。せっかくのミステリアス系キャラクターをこの章で消費してしまうのは何だかもったいないけど、まあ言うてこの夏の章ふくめ、あと残り四章なので早いほうがいいかなと思いました。謎自体は神山や夢野にもあるわけだし。
ところで最近わたくしSFがマイブームでして。
ハヤカワさんとか創元社さんところのSFを買い込んでいるんです。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とか『マーダーボット・ダイアリー』だとか、あとは『エンダーのゲーム』や『ニューロマンサー』とか。
『夏への扉』とかのハインラインも買っていて、『ルナ・ゲートの彼方』だったり『大宇宙の少年』だったり。
まだほとんど未読なんですが、これから読むのが楽しみですなあ。
ハードSFも興味ありますが、ほかにはサイバーパンクに興味を持っていまして。
ウィリアム・ギブスンだとかブルース・スターリングだとかの著書を買いたいなと思っています。ギブスンの『ニューロマンサー』などは文体が特殊で挫折しかけていますが、がんばって読了しようと思います。スターリングはとりあえず代表作の『スキズマトリックス』を買って積んでいます。
ちなみになんでサイバーパンクかっていうと、わたしが好きな作家さんのひとりである秋山瑞人さんがこれらの影響を強く受けていると知ったから、ですね。わたし、好きな作家さんの源流をたどるのが大好きでして。奈須きのこ先生のときも同じで、あの人が読んだ本格ミステリや伝奇小説をあらかた買って読んだりしています。
あ、ここはなんかこの文体は〇〇先生味あるなとか、ああ、この問題は〇〇先生の作品でもテーマにしていたなとか、そういう部分に気づいてにやりとするのがとても楽しいんですよ。
氷室冴子さんとか、奈須きのこ先生が描くキャラクターや文体なんか見ると、バリバリ影響受けてるなーって思っています。
たったひとりの好きな作家さんから読書の幅も広がっていくし、洞窟の深奥を探索するような気分になれてすっごく楽しいんで、おすすめです。
なんか、思ったより長くなったのでここで終わります。
では、またいつか。