夜行の第一部を推敲しながら、ある作品を並行して書いています。それは夜行と同じ世界観で、かつ主人公の神山さんが脇役として(とはいっても主役ではある)登場してきます。
以前、教育実習生として双木高校に訪れる話を書きたいと近況ノートに綴りましたが、それを実現させているところです。
まだ最初ですが、あらすじは。
///2009年 9月初頭
双木《なみき》高校(通称:双高)の二年生である、木村孝太の夏休みが終わった。始業式を迎えたその日、教育実習生が赴任してきた。そのなかでも異質な雰囲気を放っていた白髪の青年、神山にみなの視線が集まっていく。意外にも神山はクラスに馴染んでいたところ、屋上からひとりの生徒が飛び降り自〇をした。以降、なぜか神山が殺したと証言する者が現れて──?
論理を組み立てるのは苦手だというのに、またこんなミステリー風のことをやってしまう。しょうがないですよね、だって謎解きが好きだもの(本気で解こうとは思わないけど)。
ですが、たぶんホラーも混じってくると思います。どちらかというとそっちのほうをメインにしたいので。
まあ勘の鋭い方は気づいているのでしょうが、じつはこれ、十二国記シリーズの「魔性の子」に影響を受けています。まあ高里くんではありませんので、神山の周りでひどいことが起きる、というよりは神山の関係のないところでひどいことがあって、それがめぐりめぐって自分へ火の粉が飛んでくる──というものになっています。
まあ、赴任してきた学校のなかで起きたことですから、完全なる無関係ではありませんが。
タイトルはまだ決めていません。ですが、おそらくこうだろう──というものはあります。
仮題ではありますが、
〈タナトスの仮面〉
になると思います。
夜行の前日譚ではありますが、一応独立した作品です。これからバンバン出るであろう夜行のシリーズは読まなくても大丈夫です。
では、ここまで読んでくれてありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。