今宵、東京でも一番早い我が地元、柴又の花火でした。
もう東京の下町っ子と公言しているし、ネットでポチればすぐにわかるのでバラしちゃいます。(笑笑)
久々に会社を早帰りして、家族でGO!
集合地点に折り畳み机と椅子を出せば、わらわらと仲間たちが集まってきます。
でもでも、そのメンバーは子供の学校のPTA仲間……。
リアルではコミュ障のわたしとしましては、仲間内で明るい笑顔で話す妻の横で、日頃から鍛えた営業スマイルのオンパレード。
ヒマを持て余し、子供たちにアイスを配り、フランクフルトにから揚げ君、飲み物と気を使いまくり、疲れました……。
まぁ、奥さま連中の「いい旦那さまねぇ」の声に、ちょっとはいい気分に。
だけど、「家では何もしないのだから、いいのよ!」という、うちの妻の声が聞こえてきたりして。
(ほんとうのことだけど、バラさないでっ!)
などなどと思いながら、夜空に浮かぶ光の華の饗宴を見上げました。
心に浮かんできてのは、懐かしい幼馴染のあの子の笑顔。
下町っ子と言いましたが、わたしは生まれてから35年の月日を東京の下町のど真ん中、江東区で過ごしました。
準工業地帯で、家の周りは中小の工場とちっちゃな作業場が集まる地区。
うちの親父さまも家の横で、わたしの伯父と工場を経営していました。
その家の通りを一本挟んだ向かいの家が幼馴染のあの子の家です。
ショートカットの可愛い子で、前髪を頭の上でゴムで留めた、黒目がちの大きな目の女の子でした。
母親同士が仲良くて、毎日のように遊んで、一緒にお昼寝して御風呂にはいっているような子。
こうして書くと「どこのラノベだよ!」と言われそうなシュチュエーションですが……二人の間には、ラノベにはない隠された大きなみぞがあったのです。
でも、今回は関係ないからカット!(知りたい方は、コメントください。もしかしたら書くかもしれません)
わたしの幼い頃がちょうど、家のまわりの地区の再開発にぶつかります。工場や作業場が次々と東京湾の埋立地の夢の島へと移転していって、空き地や廃工場がゴロゴロした時期だったのです。
その一つに「探検ごっこ」と称して彼女と忍び込み、遊んだはいいけど、出入りに使った裏の窓を閉められなくなってしまったのです。当然ながら親たちからは「危ないから、入っちゃダメ!」と厳命されておりました。
青くなったわたしたちが考えに考えて出した答えが……うちの親父の工場の経理をしていた優しいお姉さん、その人にこそっと頼むことでした。
お姉さんは「ダメよっ!」なんて怒ったけど、親たちにくらべたら屁でもない。元通りに窓を閉めて貰って、問題は解決!
そのお姉さんに、二人で並んでお礼に唄った歌が『花』でした。
――♪ 春のうららの、墨田川~――
何故、この歌だったのか? そんなことは、彼女に聞いて欲しいです。その頃から音痴なわたしは、口パクだったのだから。(笑)
今週末は、東京の夏の初めを彩る、隅田川の花火です。
毎年、ここからが東京の夏のスタートなのだけど……今年はあちぃ~い!