<アテンション!!> ※すでに読んでいる方は読み飛ばしてください〜!
タイトルでもうすでにお察しの方もいらっしゃるとは思います!
こちらのコーナーでは、某『新◯さんいらっしゃい!』をオマージュして「勇者アーサーの物語」の登場人物をゲストとして招き、自己紹介含めた色々なネタバレ込みのお話を聞いていこうじゃないかという趣旨となっております。
あくまで、某『◯婚さんいらっしゃい!』のオマージュです。
大事なことなので、もう一度。某『◯婚さんいらっしゃい!』のオマージュであり、風味であり、パクリでは一切ないのであしからずでお願いいたします~!
また、「勇者アーサーの物語」を未読の方もいらっしゃるとは思いますが、本編を一読していただいた方が楽しめる内容になっておりますので、是非本編を読んでいただくことをお勧めします。
なお、「ネタバレはちょっと~」ということは閲覧を控えていただけますと幸いです。
長々と失礼いたしましたが、用法容量を正しくご利用の上楽しんでいただけると嬉しいです~!!
アーサー編①を未読の方は、先に一読していただけると諸々わかりやすいと思います。
「登場人物さんいらっしゃい!」─アーサー編①─
(
https://kakuyomu.jp/users/hinoto_he-no10/news/16817330657083230587)
<前回までのざっくりとしたあらすじ>
マリー&クオレのトークコーナーにゲストとして呼ばれたアーサー(本編主人公)だったが、トークと言いつつ質問に答えるものの、己のクズ発言もあってかほぼ話をスルーされてしまう。大変自業自得ながら、ゲストとしてきたはずがゲスト扱いをまったくされないアーサーは、司会相手に猛ツッコミを入れるも司会の二人は完全シカトの上にトーク自体を強制終了し、アーサーの思惑とは裏腹に次の質問へと進んでいくのだが……。
【登場人物さんいらっしゃい!】
マリー:「ではでは、次の質問にいっちゃいましょうね~!」
クオレ:「トークもなかなか盛り上がってきましたねぇ」
アーサー:(もうなにも言うまいという諦観の眼差しと表情をしている)
マリー:「アーサーさんの将来の夢はなんですか? できる限り具体的にお願いします」
アーサー:「具体的、ですか? これ、本当に具体的に答えちゃっていいの? まともなフリして、実はまた人の話聞かずに司会だけが盛り上がっちゃうようなわけわからない方向にいったりしない?」
クオレ:「なんだかものすごく警戒されてますね~」
マリー:「まぁ、これまでの展開が展開ですから、致し方ない部分もあるかとは思いますが。ただ、質問に対するアーサーさんの返答も微妙な内容なので、トークが広がりづらいということはきちんと強調しておきたいところですね」
アーサー:「おぉうっ、またさりげなく辛辣なこと言われてる。で、さっきの質問に答えていいの? ダメなの? やっぱりダメなやつなの?」
マリー:「そんなに警戒しなくてもいいですよ~。とりあえず好きに答えてもらえれば、あとはこちらでなんとかするので(にっこり)」
クオレ:「えぇ、もちろんです。ご自身の考えを好きなように答えていただければ大丈夫です(またまたにっこり)」
アーサー:「本当にいいんですよね? だったら、ん~とそうですね。三食にプラスしておやつと昼寝つきの昼行灯生活ですかね。もちろん、どなたかのヒモになることも可能です! むしろ、喜んでなりましょう、ウェルカムです!!」
マリー:「絶対ロクなもんじゃないとは思っていましたが、やっぱりロクなもんじゃなかったです。しかも、めちゃめちゃキリッとした顔で言ってますけど、言ってる内容は最低ですからね」
クオレ:「いやぁ、ここまでのクズ発言をきっぱりと爽やかな表情で言える度胸、伊達じゃないですね~」
アーサー:「それほどでも! なんていうか、自分で言ってしまうのもなんですが、顔はいいので。どなたかのヒモになっても末永く愛してもらう自信はありますねぇ~! 本当顔には自信あるので」
マリー:「顔がいいって自分で言っちゃうくらいに、確かに顔はいいんですけど。言ってる内容がダメダメすぎるのはどうにかしてほしいですね、ほんと」
クオレ:「顔がいいのは認められるだけに、本当残念で仕方ないですねぇ。まぁ、ある意味で潔いとは思いますが」
マリー:「潔すぎませんか? プラチナブロンドに翠緑色の双眸っていう目立って、なおかつ派手な色合いということもあって、美形度が上がっているのは間違いないですね~。……ドヤ顔しているのが非常にムカつきますが」
クオレ:「顔の造作は非常に整っているだけに、発言内容と本人の中身のクズさとゲスさが際立つのが大変お察し案件ですね。……美形のドヤ顔ってこんなにイラッとくるものなんですね、とても勉強になります」
アーサー:「まぁ、絶世の美形ですからぁ。類稀なる美貌の持ち主ですから~!」
マリー:「全然ちっともこれっぽっちも褒めてませんからね。あの顔、本気でイラッとくるので殴ってもいいでしょうか?」
クオレ:「あれでも一応ゲストですから。堪えてください、マダム・マリー。なにより、アレに触れてはあなたの手が汚れてしまいますので。それにしても、万人が万人美しいと評するだろう美貌も、中身がこれでは残念極まりますね~」
アーサー:「めーっちゃさりげなくディスられてない? これは嫉妬か、もしくは羨望か? まぁ、俺ってば顔良すぎるのでいいんですけどぉ~」
マリー:「マジでムカつきますね、アレ。いくら外見が良くても中身が伴ってなければ意味がない、の素晴らしい実例具合です。ご本人がおっしゃる通り、自他ともに認めるほど顔はいいですのでね。その希望というか夢が実現できるといいですね、ほんと」
マリー:「次の質問に移りますが、アーサーさんの趣味はなんですか?」
アーサー:「趣味はロマニをモフることと、あとは魔術の研究・開発ですかね。なぁ、ロマニ?」
ロマニ:「キュゥ……」
ゲストの呼びかけに応えるように、いままで背後に隠れるようにしていたロマニがゲストの肩口へと移動してくる。
クオレ:「おや、久しぶりですね、ロマニ。わざわざ姿を見せてくれてありがとう。ところで、相変わらず変態行為を強要されているんですか?(ちょっと困った顔でロマニに、同情のこもった視線を向ける)」
アーサー:「ちょっとちょっと! いまのはさすがに聞き捨てならんっ。俺が一体いつロマニに変た……」
マリー:「かなりの溺愛っぷりというか、執着ぶりというか。ロマニちゃんをモフるのが趣味って……。とんだ変態ですね(めちゃめちゃイイ笑顔でアーサーを見遣る)」
アーサー:「せめて最後まで聞いてよ?! ていうか、ロマニのもふもふ毛は最高なんだよ、マジたまんねーの! ロマニを前にして、モフらない人とか人類じゃないのでは?! っていうくらいには素晴らしすぎるのっ」
マリー:「変態野郎の発言は切り捨てるとして。変態さん、読者のみなさまはご存知とは思いますが、改めてロマニちゃんの紹介をしてあげてください」
アーサー:「何気に変態呼ばわりしてるけど、ほんとマリーちゃんのその鋼鉄製の心臓っぷりすごいわ、本気ですごいわ~」
クオレ:「この子の名前はロマニ。犬のようで猫のようで、どことなくキツネにも見えるふわふわもこもこの謎の生き物だけど、その正体は魔術によって造られし人造生命体、ホムンクルスだよ」
アーサー:「人のツッコミ華麗に無視した上に、俺の了承もなく勝手にロマニの説明しないでくんない?! ロマニは紫がかった白銀の体毛をしていて、桃色の超絶キュートな女の子なんです。大体子犬ぐらいの大きさで、もふもふの極上毛並みはモフっても頬擦りしても、吸っても最高すぎるんですから(流れるようにロマニに頬擦りして、体毛に顔を埋めている)!」
マリー:「キモッ!!(ドン引きした表情と視線をゲストに向ける)」
クオレ:「マダム・マリー、本音が出ているよ。こういう時は思ってても心に秘めておかなきゃ」
マリー:「あら、いやだ、ほほほっ。私としたことが、お見苦しいところをお見せしてしまって申し訳ありませんでした」
アーサー:「ちょっと、ゲストに対してその仕打ちひどすぎない?! 司会二人してひどいっ。ひどすぎる!」
ゲストに向けて白すぎる冷めた目を向ける司会のマリー。
マリー:「すみませんが、どの口がおっしゃってるんですかぁ? 変態さん、いい加減変態発言するのはそこまでにしてもらってもイイですかぁ~?」
ロマニ:「キュゥ~」
マリー:「ロマニちゃんがさっきから非常に迷惑そうな顔をしてますよぉ。あっ、警備員さーん、ここです~!!」
クオレ:「いや~、ここまで懲りない人って逆にすごいですよねぇ。感心を通り越してドン引きですね(にっこり)」
アーサー:「爽やかな顔してめちゃくちゃディスってくるじゃん。でも、しょうがないんだよ。真剣にロマニのもふ毛は至高なんだよ、マジで。もう中毒性半端なくて、見た瞬間に顔を埋めてモフってしまうぐらいに、超絶やべー代物なの!」
マリー:「とりあえず、変態さんの語彙力が超絶やべーのはわかりました。……ところで、魔術の研究・開発の方はどうなんです?」
アーサー:『ディスった挙句に、超面倒そうな顔して質問してきたよ、この司会。しかも、めちゃくちゃとってつけたような質問の仕方で、とりあえずちょっと泣いていい?」
マリー:「文句あるならお帰りはあちらの方ですよ、変態さん」
アーサー:「ねぇ、変態呼びは定着なの? もはや決定事項なの? ゲストに呼ばれたっていうから、来たら来たで裏ですんごい待たされるし。やっと出てこられた、と思ったら碌に話も聞かずにゲスト帰そうとしてくるような司会ってどうなのよ?!」
クオレ:「プレスフィールド魔術学院入ったのも、魔術の研究・開発の趣味があるというお話でしたよね? ……まぁ、帰りたいなら止めませんので、速やかにご退場ください」
アーサー:「この司会たちの冷たさよ。ていうか、あんだけディスっておきながら人のツッコミ総スルーした上に、さっさと帰れって言外に言ってるのどうなの? 俺、本当にゲストなんだよね?! 呼ばれてここに来てるんだよね?!」
マリー:「ゲストだと主張するくらいなら、せめてまともなトークをしてからにしてください~。で、帰るんですか、真面目に質問に答えてくれるんですか?」
アーサー:「びっくりするぐらいめっちゃ横暴じゃん、マリーちゃん。わかった、わかりました。答えるから、真面目に答えるから」
クオレ:「アーサーさんがツンデレしても全然可愛くないんで、ほんと勘弁してもらいところですねぇ(溜め息混じりに心の底から面倒そうな視線をゲストに向けながら)」
アーサー:「本当すみませんねっ! で、なんだっけ? 魔術の研究・開発についてだっけ? まぁ、確かに趣味というか魔術の研究・開発には前から興味はあったから、それが高じてプレスフィールド魔術学院の試験受けて学生になっちゃったって感じかな」
クオレ:「ほぅ、なるほど。ところで、試験にはちゃんと合格したんですよね?」
アーサー:「? まぁ、ちゃんと試験受けて合格もらってますよ。じゃなかったら、この学院の生徒できてないっていうのは、司会のお二人の方が詳しいんじゃないですか?」
マリー:「それはそうなんですけどね。なんでも、学院内には裏口入学で試験パスして学生になったんじゃないかっていう噂があるようなのですが。そのあたり、アーサーさんはどう考えてらっしゃるんですか?」
アーサー:「結構聞きづらいことあっさり聞いてくんのね、マリーちゃん。しかも、ぶっちゃけなんでこのタイミングでそれをぶっ込んできちゃったの」
クオレ:「そういった黒い噂は前々からありましたからねぇ。気になる人もいると思いますし、せっかく本人とのトークのなかで話ができるというなら、本人に聞いてみたいと思うのが人情じゃないかと僕は思うんですよね~」
ゲストから司会のクオレに、ものすごく胡散くさい視線が向けられる。ゲストの表情もこれまた非常に胡散くさいものを見るようなものだが、クオレはクオレで平然とした顔をしてゲストの方を見つめている。
アーサー:「……それって、ただ単なる個人的興味本位じゃなくて? このコーナーのゲストって、司会二人にただやり玉にあげられるだけの生け贄要員なの?」
マリー:「それはなんでも穿ちすぎですし、被害妄想が加速しすぎですよ、アーサーさん。で、どうなんです? やっぱり裏口入学でここに?」
アーサー:「めっちゃ表情イキイキしてるよね、マリーちゃん。さっきまでの心底面倒だっていう表情とはエライ違い。ちゃんと試験受けて合格もらってますってさっき言ったよね? 聞いてたのに、聞いてないフリしてどうにかこうにかイジってやろうっていうその根性、どっか別のところに向けらんないの?」
マリー:「ちゃんとやることやっているので大丈夫ですぅ~」
クオレ:「そうそう、マダム・マリーはちゃんとお仕事してますよ。聞きづらいことにもしっかり切り込んでいく彼女のプロフェッショナリズム、素晴らしいですね」
アーサー:「なんなの、司会二人の癒着具合。ねぇ、本当にこのコーナー大丈夫なの? むしろ、俺としては戦闘全般禁止令の時に、問答無用で真っ先に厳重処罰された俺への対応について、学院側の上層部には物申したいんだけど。そのあたり、おたくらどう考えてんだよ?」
クオレ:「どうやら裏口入学ではなかった模様です~。学院の入学試験は厳正かつ非常に難しいものになっていますので、不正はもちろんのこと裏から手を回して入学を斡旋する、だなんて非合法の方法はとれなくなってるんですよねぇ。というわけで、次の質問に移りたいと思います~!」
アーサー:「はっ?! ちょっ、待っ……」
マリー:「やはり噂はデマだったんですねぇ。たとえ、非合法に入学できたとしても、学院のカリキュラムについて来れなくて普通はすぐに脱落しちゃいますから。学院は入学ももちろん大変なんですが、卒業する方がはるかに困難な教育体制になっていますから、ある意味当然ですね。では、次にいきましょう、次!」
アーサー:「ちょっ、俺の話聞いてよ!!」
クオレ:「おや? 次の質問へいきたいところですが、どうやら時間のようですね」
マリー:「本当ですね、やはり楽しい時間ほどあっという間ということでしょうか」
アーサー:「待って待って待って! 俺、他にも事前アンケートいっぱい答えたよ?! 色々アンケートに答えたでしょ? そのあたりも聞いてほしいし、さっき完全にスルーされた案件も答えてほしいんですけど?!」
マリー:「え~、そんなにアンケートとってましたっけ?」
クオレ:「ん~、たとえ事前にアンケートとっていたとしても、碌な返答じゃないでしょうしねぇ。聞く意味、ありますか?」
アーサー:「マジで辛辣!! ちょっとは手加減して?! あと、俺がアンケートに答えた労力って一体な……」
クオレ:「実に名残惜しいですが、またの機会にということで」
マ・ク「「次回もお楽しみに~!」」
アーサー:「次回とかじゃなくて、……ちょっ、俺の話聞いてよお願いだから!!」
ゲストが叫びつつ色々抗議しているも、司会二人は当たり前のごとくスルーして呆気なくコーナー終了となる。
このコーナーに登場してくる司会(のうちの片方のみ)とゲストが、キャラクターとして登場する「勇者アーサーの物語」の最新話を先日更新しています~。
一読していただけますと、よりこのコーナーの内容が楽しめかと思います!
是非閲覧よろしくお願いします~!!
「勇者アーサーの物語」
(
https://kakuyomu.jp/works/16817330654256656489)
【本編のあらすじ】
高邁な巫女に予言され、世界中の人々の期待と願いを背負い、この世に見出された『勇者』。
突如世に現れ出ては、幾たびも世界に混乱と恐怖をもたらしてきた『災厄の魔女』。
予言を見事果たす形で、世界を滅ぼすとされし『災厄の魔女』を『勇者』が討ち果たしておよそ十年。
世界は平穏を取り戻し、安穏とした日々のなかで平和を享受していた。
未曾有の危機から世界を救った、まさに救世主にして大英雄となった勇者。
有名人となった彼は平和で穏やかな毎日を過ごすかたわら、ある魔術学院の一学生として魔術を学びだけでなく、新たな魔術の開発・研究に励んでいた?!
勇者が魔術学院の学生というわけがわからない状況ながら、当の魔術学院に「西の大帝国」と称される帝国から、とある少女が編入してきたことで再び刻の歯車が動き出す。
美形、最強、勇者と三拍子そろいながら、クズい、チャラい、胡散くさいの三拍子もそろってしまった勇者が、編入初日の編入生に『勇者』であることを疑われることからはじまる、新たな勇者の物語。
勇者が紡ぎ出すドタバタな日々は、はたしてどのような世界へとたどり着き、どんな景色を人々に魅せていくのか。
「そうです、私が世界を救うと予言された『勇者』です」