日本語には、妙な言葉が多い。
→ 藪から棒
それは「切っ掛け」を意味し、
しかも「突然の話」という場合に使われる。
「フランスに行かないか?」
「なんだよ! 藪から棒に」
この話が「知らない人」から来てたら、どうだろう。
「僕も『藪から棒』に誘われて」
「誰?その人」
こちらは、
「藪から某」という表記でも通る。
この言い回しが、「聖書の事件」を指すとしたら、「モーセを呼んだ『藪の神』」を「某」という伏せ字で代用が可能・・・
そこから、広大なエジプトでの脱出劇が始まるのだ。
(招き入れるという含みがある)
その傍証となるのが、「ぼう」の後ろに続く言葉。
→ (藪から棒)…『に』
「に」は、英語の「in」に相当するらしく、「中に入る」という使い方をする。
→ 「ここ『に』入れといて」
また、「イントロダクション」(序章)という意味もある。
→ 「始まり『に』際しまして…」
但し、幾ばくかの「に」は、「近隣」を意味する「ニア」(near)と混用しているかも知れない。
→ 「その近く『に』あるよ」
日本語には、こうした「ニアミス」が多いようだ。
それにしても、奥が深い。
「藪から棒」という言葉の不思議に引き込まれそうな、今の私である。