どうしても謎となっていたのは、
神がカインに与えた印(しるし)だ。
その部分はこうなっていた。
創世記4章15~16
「それだから、だれでもカインを殺す者は、七倍の復讐を受ける。」主は、彼に出会う者が、だれも彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしを下さった。それで、カインは、主の前から去って、エデンの東、ノデの地に住みついた。
どんな印であったのか?
参考になるのは、後の時代に同じ神に対面したと思われる人物だ。
→ ホレブの山でのモーセ
彼は一度目の神に出会って律法を授かるが、里に降りて背教を目にし、粛清で仲間を大勢殺した。
その時期のモーセに、「角が生えていた」という説がある。
西洋の彫刻にあるモーセ像の中に、「角のあるモーセ」が存在している。
日本文化でも、外で遊んで帰る主人を「角を生やした妻」が出迎えるとされており、その妻を「山の神」と呼ぶ。
一度目に出会うの「山の神」は、角を生やす神なのである。
この事から、カインが受けた印は「角であろう」と考えるのだ。
また、「七倍の復讐」は、七つの悪霊を意味し、カインがその力を吹き込まれて護られるという意味になる。
正しいかどうかは不明だが、カインの受けた印が「角である」と聖書に記せば、それは本物の神じゃないと見抜かれてしまうだろう。
隠す必要もない印であれば、明記されているはずなのだから。