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黙示録の改竄か?

復活の疑問を持つ人は多いだろう。

「千年も待つのか?」と。

これは「それ以外の死人」という記述によって発生する疑問だ。
(以下の5節)


黙示録20 章
1 またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。
2 彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、
3 そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。
4 また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そして、彼らにさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。
5 (それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これが第一の復活である。



■それ以外の死人

ここで書かれている「それ以外の死人」とは誰を指すのだろう。

常識で考えて見よう。

イエスの教えを知る人が、「愛する人との再会」(彼らの復活)を千年間待たされるとなれば、その苦痛は想像に難くない。

イエスはそれほど冷ややかな主人だろうか?

※ この5節に()が追加されているのが奇妙なのだ。

実は、これが改ざん箇所であるという考えが成り立つ。

イエスの弟子意外の人が、その復活を千年も待たされるという知識が、括弧の中にある僅かの文章で示されるのは奇妙である。

この一文が挿入されているのは、千年間縛られるサタンの腹癒せ(嫌がらせ)だと考えた方が自然なのだ。

以下の7節(千年後)まで、道連れが欲しいと思っているのは誰だろう?

→ サタンである



6 この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する。
7 千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。
8 そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。


イエスの暖かさを知る人なら、この「それ以外の死人」という記述箇所が「冷たい心の持ち主」から出ていると判断するはずである。

私はそう思っている。

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