古代のバール崇拝者は、自分の赤子をバールに捧げていたのだが、「こんな事がよくできるな」と不思議に思う事もあった。
温情の欠片(かけら)も無い。
しかしそれは、鬼が放つ「冷風」が心を冷やすためだろう。
鬼の心は冷酷で、その影響はどうしても受けてしまう。戦う人間まで心が冷えてしまうのだ。
私も時々、自分も冷えた心になっているなと感じる事がある。
だから、孤軍奮闘で良かった。
もし、家族でもあれば戦うことは出来ないのだから・・・
戦場での兵士が温情に流されていたら、たちまち墓に入る事になる。
それは知っている。
しかし、この戦いが早く終わって「和みたい」と思う今日このごろである。
そうした中、人の温かい心に触れる経験が救いとなっている。
フードバンクの活動
https://toyokeizai.net/articles/-/614653?page=2鬼の冷風が冷やした心や懐を暖めて貰えるのは嬉しい限り。
暖かさがあれば、学校での虐め自殺も減るだろう。
確かに学校は盲点であり、その内部に鬼の風が吹くことを知らなければ、子供の心は対処できない。
職場での冷酷も同じ。
鬼の風が吹く場所には、心が冷え、興ざめしてこの世から消えてしまう人も多くいるのだ。
しかし、その原因が見えない生命体(鬼)であるという知識を備えて身構えるなら、まるで違う結果になるだろう。
冷えた自分ではあるが、「もうすぐ暖かい日々が来る」・・・「それまで鬼に負けないでね」・・・そう伝えてあげたい気持ちだけは保持している。