闇に入った人々は、眠る。
「眠れ」
「眠ってくれ」
(無気力にさせる)
それが鬼の目的だ。
意識朦朧なら操りも簡単。
酒を振る舞うのも、同じ意味。
道を間違っても引き返そうとしないので、闇と病みつきは好都合なのである。
落とし物にも気付かない。
その被害額は?
天文学的な数字であるのは間違いない。食うにも困っている人がいるというのに。
※ ここで鬼が奇妙な反応を入れて来た。(具体的には電話着信)
その後、いつもの厭世気分を頭に流し込んでしつこい。
こうした圧力は、闇と病みをずっと続けたいという意味だろう。
しかし、鬼の行いは全て裏目に出る・・・
目的は達成できない。
眼の前に、夜明けが来ているのだから。
伊勢の地下に眠る御子よ、
「起きて下さい」
「お出まし下さい」
今がその時です。